ウォシャウスキー兄弟監督の「スピードレーサー」が話題になってる中、 同じカーレースの作品「レッドライン」。カーアクションの大好きなアメリカ、日本としては期待大とされるはずの2作品である。この2本をどう楽しめるかはどちらとも観ないと味わえない。もちろん「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟監督の見応えあるCGに大きな期待を寄せるのはもちろんのことだ。だが、本作「レッドライン」はアニメが基となっているわけじゃない。現実に誰もが欲しがるような憧れの車、エンツォ・フェラーリやメルセデス・ベンツSLRマクラーレンといった高級車が走る、走る。そして飛ぶ…。
飛ぶというのも大袈裟だが、映像の90パーセント以上がCGではなく実写で走りクラッシュするのだ。そのクラッシュ事体が本物のスポーツカーを目茶苦茶にしてしまうのだからリアル感がたまらない。
物語は、皮肉にも高級スポーツカーをこよなく愛するお金持ち達の賭博レースが主軸となっている為、コメディのような展開もある。ただ、歌手になりたい一心でバンド活動に勤しむ女性ナターシャ演じるナディア・ビョーリンのスーパーモデルのような美しさには目が眩む。さらに父親がレーサーだったせいか、ナターシャのカーテクニックの凄腕にも注目したい。スポーツカーのラインの美しさとナディア・ビョーリンの美しさ、そして実写というリアルな視点が絵画のような作品に仕上がってることを一度は体感して欲しい。
映画「レッドライン」オフィシャルサイト
http://www.red-line-movie.jp/
限界突破!
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7月5日より丸の内プラゼール系全国ロードショー
【映画ライター】佐藤まゆみ