『コドモのコドモ』 釜山映画祭ご報告

9月27日(土)に公開致しました
『コドモのコドモ』(渋谷シネ・アミューズ 新宿武蔵野館ほか絶賛公開中)が、
第13回釜山国際映画祭に正式出品しており、
10月3日(金)に舞台挨拶と上映後のティーチインを行ないました。

081006_kodomo-event_01.jpg上映中は、たびたび笑いが起き、上映終了後には大きな拍手で迎えられるなど、
客席の反応は非常に良く、ティーチイン終了後もサインや握手を求める人々の列が
後をたたないほどでした。また、小学5年生で妊娠・出産するという難役を、
映画初出演ながら見事に演じきった甘利はるなには、観客から日本語で
「かわいい!」という声援があがり、上映は大いに盛り上がりました。

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萩生田宏治監督(以下監督):
(韓国語で)こんにちは。私は萩生田宏治です。
皆さんにお会いできてうれしいです。
(以下、日本語)今日は韓国で初めて上映できて感激です。
笑いとともにもあたたかく迎え入れて頂きうれしいです。


甘利はるな(以下甘利):
(韓国語で)こんにちは。私は甘利はるなです。


Q.1:
まず初めにとても良い映画でした。
すごく難しい役だと思いますが、一番大変だったシーンは?

甘利:
出産シーンは初めてだったので難しかったです。(会場爆笑)
いきみ方がわからず、勉強しましたが、とても難しかったです。

Q.2:
大人の描き方について質問です。大人が何もできない存在として
描かれていたように見えたのですが、なぜそう描いたんですか?

監督:
ワザと意図的にそうしました。子供が大事にしている時間と老人が大切に
している時間は共通していると思うのですが、その部分を中心に描きました。
子供の持っている時間と、お年寄りの時間は、世の中にとってはあまり
重要じゃないかもしれません。(世の中にとって重要な)大人の時間をわざと
風刺的に描きました。

Q.3:
甘利はるなさんに質問です。この作品に出演を決めた理由は?
なぜ本作に出演しましたか?

甘利:
え~と……。

監督:
はるなはこの作品が初めての出演作で、オーディションも初めて受けに
来ました。(会場からどよめきが起こる)
何度かオーディションをして、主役に決めました。

甘利:
決まった時はびっくりして、うれしい気持と、不安な気持ちでいっぱいでした。

Q.4:
子供の妊娠に母親や父親が気づかないことはあり得るのでしょうか?
またラストシーンは主人公にとってハッピーエンドとして
描かれているのでしょうか?

監督:
日本でも、韓国でもそうだと思いますが、学校では身体検査をするし、
母親は小学校5年生ぐらいだと一番体を気にすると思うので現実的には
ありえないと思います。映画の中では愛情があるからこそ気づかない、
仲が悪いわけではなく、逆に信頼し合っているからこそ気がつかないと
いうふうに描いています。
ラストシーンについては、原作がさそうあきらさんによるコミックなんですが、
原作は12年後、映画は1年後とラストシーンは違うのですが、
映画では赤ちゃんが生命として生々しい感じがほしくて1年後にしました。
春菜の家庭は生まれてきた命を大切にしていると思いますし、
ハッピーエンドとして描いています。

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小学5年生の子供たちによる、崇拝すべき、しかし衝撃的な反乱だ。
子供たちの社会は無限の可能性を持っていて、大人たちよりも
柔軟な判断力を持っている。大人たちは子供時代を経験しているにもかかわらず、
みんな、そのことを忘れてしまっている。『コドモのコドモ』は、大人たちが
忘れてしまった世界を、最初は衝撃を持って描き、ラストは共感へと導く。

          ―――――釜山国際映画祭ディレクター キム・ジソクさん

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『コドモのコドモ』
9月27日(土)渋谷シネ・アミューズ 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

ただひたむきに、力いっぱい守る。ほんとうに大切なものだから。


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【スタッフ・キャスト】
◆監督:
 萩生田宏治 『神童』

◆出演:
 甘利はるな、麻生久美子、宮崎美子、谷村美月、草村礼子、塩見三省 他

◆主題歌:
 奥田民生 「SUNのSON」(キューンレコード)

公式サイト:http://kodomonokodomo.jp/
配給:ビターズ・エンド
(C) 2008 『コドモのコドモ』製作委員会

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カテゴリー: 特 集

2008年10月6日 by p-movie.com