大停電の夜に

光が消える。あなたを感じる ★★★★☆
[05/日]2h 11月19日より丸の内ピカデリー2他にて全国松竹・東急系公開

[製作]荒木美也子
[原作]カリュアード(源孝志/相沢友子)
[監督]源 孝志
[脚本]カリュアード(源孝志/相沢友子)
[出演]豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、吉川晃司、寺島しのぶ、井川遥
    阿部力、本郷奏多、香椎由宇、田畑智子、淡島千景、宇津井健
[配給]アスミック・エース
[宣伝]アスミック・エース

[UNTIL THE LIGHTS COME BACK]
「東京タワー」の源監督による、なんとも珍しいオリジナル作品。出演は、「妖怪大戦争」の豊川悦司、「血と骨」の田畑智子、「MASK DE 41」の田口トモロヲ、「サヨナラ COLOR」の原田知世、「レディ・ジョーカー」の吉川晃司、「男たちの大和」の寺島しのぶ、「ヒナゴン」の井川遥、ドラマ「花より男子」の阿部力、「HINOKIO ヒノキオ」の本郷奏多、「真昼ノ星空」の香椎由宇、「シベリア超特急5」の淡島千景、「鳶がクルリと」の宇津井健。

東京がいちばん光輝くクリスマスイヴ。それぞれの事情を抱えた人々が聖夜を迎えようとしたとき、突然、街から灯りが消える。東京が暗闇に包まれる中、ラジオから東京を含む首都圏全域が大規模な停電に見舞われた臨時ニュースが流れる。そして、一年に一度の夜を待ち望む12人たちに、かつてない夜がはじまろうとしていた。

24日の夜から25日の朝までに起こった、停電の東京を舞台に12人が登場する6つのエピソードの群像劇。そのうちの幾つかのエピソードは途中で終り、トヨエツの経営するバーへやって来るのだが、2時間12分はちょっと長いかな。タイムリーなクリスマス時期に見たいとこだが、それまでには終わってしまうよう。

オフィシャルサイト:http://daiteiden-themovie.com/

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カテゴリー: ドラマ | 日本 | 映画レビュー

2005年11月21日 by p-movie.com

イン・ハー・シューズ

私たちは何度もすりむいて、自分だけの靴をみつける ★★★★☆
[05/米]2h11 11月12日より有楽座にて全国東宝系にてロードショー

[製作]リドリー・スコット、キャロル・フェネロン、リサ・エルジー、カーティス・ハンソン
[原作]ジェニファー・ウェイナー
[監督]カーティス・ハンソン
[脚本]スザンナ・グラント
[出演]キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン
[配給]20世紀フォックス映画
[宣伝]20世紀フォックス映画

[In Her Shoes:全米公開2005年11月]
「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのキャメロン・ディアス演じるモテモテだけど無職のマギーと、「アバウト・ア・ボーイ」のトニ・コレット演じる優秀な弁護士だけど恋はうまくいかない姉ローズと、「愛と追憶の日々」のシャーリー・マクレーン演じる祖母による3大女優による人間ドラマ。同名ベストセラー小説を「8 Mile」「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督が映画化。なんと製作は、リドリー&トニー・スコット兄弟。

マギーの毎日は、浮かれたパーティみたいにふわふわしている。ゴージャスなルックス、でも無責任で定職もお金もない。姉のローズは、成功した弁護士。素敵な靴をクローゼットにたくさん持っているけれど、堅物で恋はいつもうまくいかない。小さいころに母を亡くしたふたりは最良の友達でもあり、やっかいな存在でもある。ある日、決定的な事件を引き起こしたマギーは、ローズと大喧嘩して居候していた彼女の部屋から追い出されてしまう。ついに居場所をなくしてしまったマギーには、夢を叶えたくても叶えられない問題があった。でも偶然、自分に祖母がいることを知ったマギーは、フロリダに住む祖母エラを訪ねて旅に出る。それは、今まで知らなかった本当の自分を発見する旅でもあった。

キャリアはあるけれど、女としての自信がない姉。ルックスは抜群だけれど、仕事さえない妹。そんな正反対の姉妹の葛藤という“女性映画”な題材を、“男のドラマ”が得意なC・ハンソンとリドリー&トニー・スコット兄弟が製作した作品。自分の足にピッタリ合った靴を探す、放浪のシンデレラ物語。今年の秋は、泣ける作品が多い。

オフィシャルサイト:http://www.foxjapan.com/movies/inhershoes/

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2005年11月14日 by p-movie.com

ALWAYS 三丁目の夕日

夢と希望の国民エンタテインメント映画 ★★★★★
[05/日]2h13 11月5日より日劇2にて全国公開

[原作]西岸良平「三丁目の夕日」(小学館/ビッグコミックオリジナル)
[監督]山崎貴
[脚本]山崎貴、古沢良太
[出演]堤真一 薬師丸ひろ子 吉岡秀隆 小雪 堀北真希 もたいまさこ 三浦友和
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

1974年から連載が始まり現在も連載中の「三丁目の夕日」を、「ジュブナイル」「リターナー」の山崎貴監督が映画化した心温まるヒューマン・ドラマ。出演は、「姑獲鳥の夏」の堤真一、「鉄人28号」の薬師丸ひろ子、「博士の愛した数式」の吉岡秀隆、「ラストサムライ」の小雪、「深紅」の堀北真希、「バーバー吉野」のもたいまさこ、「茶の味」の三浦友和。

昭和33年、東京タワーが完成するこの年、夕日町三丁目では個性豊かな住民たちが暮らしていた。そんなある日、短気だが家族思いの父・則文と優しい母・トモエ、やんちゃな息子・一平が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに、青森から六子が集団就職で上京してきました。一方、工場の向かいに住み、何かと則文と反発しあう駄菓子屋・茶川商店の店主茶川竜之介は、三流少年誌に小説を執筆しつつ細々と生活するしがない小説家。そんな彼が恋心を抱く一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのところに、引き取り手のない少年が連れられてきました。ヒロミの店で酔っ払った茶川は、ひょんなことから彼の世話をすることになるのですが…。

昭和33年の1年間を通して描く、夢と希望いっぱいの珠玉の感動と希望の物語。こういう人情味溢れる作品は、松竹が得意とする映画だがVFXジャンルを開拓した山崎監督ならではの作品だし、予算的にも無理かな(「日本沈没」も東宝へ移ったし)。 VFX作品は、見終わっても残らない作品が多いが、この作品は例外。というか、こういう使い方もあったのかと感心。今回は、完璧に子役にやられた。これが、ビックリする位に昭和顔をしている。

オフィシャルサイト:http://www.always3.jp/

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カテゴリー: ドラマ | 日本 | 映画レビュー

2005年11月7日 by p-movie.com

ソウ2

謎は明かされるためにある! ★★★★☆
[05/米]1h34 10月29日より全国TOHOシネコン系ほかにて拡大ロードショー

[製作総指揮]リー・ワネル、ジェームズ・ワン
[監督]ダーレン・リン・バウズマン
[脚本]ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
[出演]ドニー・ウォルバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、フランキー
[配給]アスミック・エース
[宣伝]ファントム・フィルム

[SAW 2:公開2005年10月28日]
前作の衝撃が冷めやらないというのに、早くも2作目が登場。新たなジグソウのゲームへの参加者は8人と刑事たち。演ずるは、「ドリームキャッチャー」のドニー・ウォルバーグ、「ソウ」のショウニー・スミス&トビン・ベル、「ミニミニ大作戦」のフランキー。監督は、これがデビューとなるダーレン・リン・バウズマン。

刑事エリックの下に事件発生の報が来る。現場には惨殺死体が転がっていた。その手口は残虐極まりなく、頭部が半分欠如していた。彼の頭の中に、世の中を騒がせた、連続殺人犯ジグソウの影がちらつく。果たして、過去の事件のように、またしてもジグソウの犯行なのか?

大抵この手のパターンの2作目は、変化球で来ることが多いが、なかなかビックリの直球勝負。前作同様の思いがけない展開と、強烈な死様が見所。でも次回作がもし製作されたら、変化球しか出来ないだろう。

オフィシャルサイト:http://saw2.jp/

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2005年10月31日 by p-movie.com

ドミノ

私だけのスリリングな生きざま ★★★★☆
[05/米]2h05 10月22日より日比谷スカラ座ほかにて全国ロードショー

[製作]トニー・スコット、サミュエル・ハディダ
[監督]トニー・スコット
[脚本]リチャード・ケリー
[出演]キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、ルーシー・リュー、クリストファー・ウォーケン
[配給]UIP
[宣伝]キャシディ

[DOMINO:全米公開2005年10月12日]
「トゥルー・ロマンス」「エネミー・オブ・アメリカ」のトニー・スコット監督が、実在の人物の体験談をヒントにしたアクション巨編。出演は、「ラブ・アクチュアリー」のキーラ・ナイトレイ、「シン・シティ」のミッキー・ローク、「バリスティック」のルーシー・リュー、「マイ・ボディガード」のクリストファー・ウォーケン。

ドミノは名優ローレンス・ハーヴェイの娘としてロンドンで生まれ、恵まれた特権階級の生活を送っていた。そんな生活に馴染めないドミノは、いつしか反抗的な態度が目立つようになる。やがて彼女は美しく成長し、15歳で早くもトップ・モデルして活躍。しかし常にまわりのモデル仲間やマネージャーとの衝突が絶えず、それはビバリーヒルズに移り住んでからも繰り返されていった。大学進学後も彼女の行動は益々エスカレート。しかし大きな転機が訪れる。それは新聞で偶然目にした「バウンティ・ハンター募集」の文字。生きている実感を探し求めていたドミノは、心が沸き立つのを感じる。養成セミナーの主催者で、有名な保釈金保証人のクレアモントはかなりのクセ者だが、バウンティ・ハンターになることを固く心に誓ったドミノは、無理やり彼らの仲間入りを果たすのだった。

ロンドンのタブロイド紙を読んだ監督が、何年かに及ぶインタビューを繰り返し、鮮烈な人生を綴る作品が完成したが、今年の6月27日に本人のドミノは自宅の浴室で謎の死を遂げている。演じるキーラ・ナイトレイが、まさかこういう男っぽい野蛮な役を演じるとは驚いた。ミッキー・ロークも、ダーティーなオヤジぶりがカッコ良く、遂に復活か。

オフィシャルサイト:http://www.domino-movie.jp/

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー

2005年10月24日 by p-movie.com