輪 廻

ようこそ、前世へ。 ★★★☆☆
[05/日]1h36 1月7日より全国東宝系にてにて一斉公開

[製作]一瀬隆重
[監督]清水 崇
[脚本]清水 崇、安達正軌
[出演]優香、香里奈、椎名桔平
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

「呪怨」のハリウッドヴァージョンで、全米ナンバーワンを獲得した清水崇監督の日本への凱旋第1作。出演は、「恋に唄えば」の優香、「深呼吸の必要」の香里奈、「忍 SHINOBI」の椎名桔平。

35年前に、観光地のホテルで起こった無差別殺人。この事件を映画化しようとする映画監督・松村は、「記憶」と名付けられたこの作品のヒロインに若手女優の杉浦渚を抜擢する。しかし撮影が近づくにつれて、渚は不気味な夢や幻覚を見るようになる。過去の犠牲者たちの怨念が蘇ろうとしているのか…。松村、渚たち撮影班はリハーサルのために、事件の現場であるホテルに足を踏み入れる。廃墟と化したホテルの中は、ただならぬ気配に満ちあふれていた。渚はそこで、自分が35年前にそのホテルで殺された少女の転生であることを確信する。そして、自分も再び殺される運命にあるのではないかと…。恐怖の惨劇が、いま繰り返されようとしている。

清水監督らしく今回も子供が登場するのだが、おまけで人形も登場。しかもよせばいいのにストップモーションで歩くのだ。まあ、それはどうでもいいのだが、物語の説明を省いて輪廻転生で片付けてしまうのは、いかがなものか。前世によって定められた運命は、現在になっても憑いて廻るというだけじゃ納得いかない。まあ、優香の絶叫は「キング・コング」のナオミ・ワッツよりも凄いけど。

オフィシャルサイト:http://www.j-horror.com/

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2006年1月9日 by p-movie.com

大停電の夜に

光が消える。あなたを感じる ★★★★☆
[05/日]2h 11月19日より丸の内ピカデリー2他にて全国松竹・東急系公開

[製作]荒木美也子
[原作]カリュアード(源孝志/相沢友子)
[監督]源 孝志
[脚本]カリュアード(源孝志/相沢友子)
[出演]豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、吉川晃司、寺島しのぶ、井川遥
    阿部力、本郷奏多、香椎由宇、田畑智子、淡島千景、宇津井健
[配給]アスミック・エース
[宣伝]アスミック・エース

[UNTIL THE LIGHTS COME BACK]
「東京タワー」の源監督による、なんとも珍しいオリジナル作品。出演は、「妖怪大戦争」の豊川悦司、「血と骨」の田畑智子、「MASK DE 41」の田口トモロヲ、「サヨナラ COLOR」の原田知世、「レディ・ジョーカー」の吉川晃司、「男たちの大和」の寺島しのぶ、「ヒナゴン」の井川遥、ドラマ「花より男子」の阿部力、「HINOKIO ヒノキオ」の本郷奏多、「真昼ノ星空」の香椎由宇、「シベリア超特急5」の淡島千景、「鳶がクルリと」の宇津井健。

東京がいちばん光輝くクリスマスイヴ。それぞれの事情を抱えた人々が聖夜を迎えようとしたとき、突然、街から灯りが消える。東京が暗闇に包まれる中、ラジオから東京を含む首都圏全域が大規模な停電に見舞われた臨時ニュースが流れる。そして、一年に一度の夜を待ち望む12人たちに、かつてない夜がはじまろうとしていた。

24日の夜から25日の朝までに起こった、停電の東京を舞台に12人が登場する6つのエピソードの群像劇。そのうちの幾つかのエピソードは途中で終り、トヨエツの経営するバーへやって来るのだが、2時間12分はちょっと長いかな。タイムリーなクリスマス時期に見たいとこだが、それまでには終わってしまうよう。

オフィシャルサイト:http://daiteiden-themovie.com/

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2005年11月21日 by p-movie.com

ALWAYS 三丁目の夕日

夢と希望の国民エンタテインメント映画 ★★★★★
[05/日]2h13 11月5日より日劇2にて全国公開

[原作]西岸良平「三丁目の夕日」(小学館/ビッグコミックオリジナル)
[監督]山崎貴
[脚本]山崎貴、古沢良太
[出演]堤真一 薬師丸ひろ子 吉岡秀隆 小雪 堀北真希 もたいまさこ 三浦友和
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

1974年から連載が始まり現在も連載中の「三丁目の夕日」を、「ジュブナイル」「リターナー」の山崎貴監督が映画化した心温まるヒューマン・ドラマ。出演は、「姑獲鳥の夏」の堤真一、「鉄人28号」の薬師丸ひろ子、「博士の愛した数式」の吉岡秀隆、「ラストサムライ」の小雪、「深紅」の堀北真希、「バーバー吉野」のもたいまさこ、「茶の味」の三浦友和。

昭和33年、東京タワーが完成するこの年、夕日町三丁目では個性豊かな住民たちが暮らしていた。そんなある日、短気だが家族思いの父・則文と優しい母・トモエ、やんちゃな息子・一平が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに、青森から六子が集団就職で上京してきました。一方、工場の向かいに住み、何かと則文と反発しあう駄菓子屋・茶川商店の店主茶川竜之介は、三流少年誌に小説を執筆しつつ細々と生活するしがない小説家。そんな彼が恋心を抱く一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのところに、引き取り手のない少年が連れられてきました。ヒロミの店で酔っ払った茶川は、ひょんなことから彼の世話をすることになるのですが…。

昭和33年の1年間を通して描く、夢と希望いっぱいの珠玉の感動と希望の物語。こういう人情味溢れる作品は、松竹が得意とする映画だがVFXジャンルを開拓した山崎監督ならではの作品だし、予算的にも無理かな(「日本沈没」も東宝へ移ったし)。 VFX作品は、見終わっても残らない作品が多いが、この作品は例外。というか、こういう使い方もあったのかと感心。今回は、完璧に子役にやられた。これが、ビックリする位に昭和顔をしている。

オフィシャルサイト:http://www.always3.jp/

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2005年11月7日 by p-movie.com

この胸いっぱいの愛を

未来からの黄泉がえり ★★★☆☆
[05/日]2h04 10月8日より全国東宝系にてロードショー

[製作]平野隆
[原作]梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」(朝日ソノラマ刊)
[監督]塩田明彦
[脚本]鈴木謙一、渡辺千穂、塩田明彦
[出演]伊藤英明、ミムラ、勝地涼、宮藤官九郎、富岡涼、臼田あさ美
   吉行和子、愛川欽也、古手川祐子、中村勘三郎、倍賞千恵子
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

塩田明彦監督の「黄泉がえり」スタッフが再結集し、もうひとつの優しい奇跡の物語を再び贈る。出演は、「海猿」の伊藤英明、「着信アリ2」のミムラ、「亡国のイージス」の勝地涼、「世界の中心で、愛をさけぶ」の宮藤官九郎。

鈴谷比呂志は、かつて祖母に預けられ1年間を過ごした思い出の町、北九州・門司へ出張する。懐かしさのあまり当時過ごした旅館を訪れた彼は、一人の少年と出くわす。それは当時ヒロと呼ばれていた20年前の自分自身だった。鈴谷は20年前の門司にタイムスリップしたのだ。その周辺には鈴谷と同様に現代からタイムスリップした人達がいた。彼らは自分が戻りたい時間に戻されていたのだった…。実は鈴谷は、想いを寄せていた年上の女性・青木和美が、難病の手術を受けずに死んでいった過去を持っていた。しかし彼女は今は自分の前で生きている…。このままでは鈴谷は再び、ヒロは“和美の死”という悲しみに直面してしまう…。

今年は、タイムスリップ作品が多いけど、これはもどき作品。「タイムコップ」という作品で、同じ人物は一緒になるとどちらも存在出来ないというオチだったが、これがそうだとこの作品は成立しないと思ったら、意外なオチだった。未来からの旅人たちが繰り広げる「黄泉がえり」って、「いま、会いにゆきます」だよね?

オフィシャルサイト:http://www.kono-ai.com/

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2005年10月10日 by p-movie.com

青空のゆくえ

秋になったらあなたはいない。初恋の切なさを知った夏。 ★★★★☆
[05/日]1h42 9月17日よりシネ・リーブル池袋にて全国ロードショー

[製作]牛山拓二
[監督]長澤雅彦
[脚本]山村裕二、日向朝子
[出演]森田彩華、中山卓也、黒川芽以、佐々木和徳、多部未華子、三船力也、悠城早矢、橋爪遼、西原亜希、目黒真希
[配給]ムービーアイ エンタテインメント
[宣伝]ムービーアイ エンタテインメント

日本映画界を担う、フレッシュなキャストを揃えた、初恋の痛みをリリカルに描く青春もの。出演は、「幽霊マンション」の黒川芽以、「HINOKIO」の多部未華子。監督は、「ココニイルコト」「卒業」の長澤雅彦。

東京・三軒茶屋。西原中学3年の高橋正樹が突然、今学期限りでアメリカへ転校することを発表。しかも、バスケ部の最後の練習日に、本当は好きな女の子が居たと皆の前で告白する。この発言に、意識始める女子生徒たち。友情?初恋?そして夏休みが始まる。それは、ちょっと痛くて、とても切ない。

ひとりの告白から、物語が展開していくという、とてもシンプルな作品。まず、大手の映画会社では通らない企画だと思うが、これがホノボノとして斬新。下手な監督だと、見ているこっちが恥ずかしくなるのだが、さすが「ココニイルコト」「卒業」の長澤雅彦だけあり、ちゃんと押さえが利いていて上手い。

オフィシャルサイト:http://www.aozoranoyukue.com/

なんと、タイでも9月22日より公開がスタート

http://www.siamzone.com/movie/m/3349/poster

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2005年9月21日 by p-movie.com