サンダーバード

実写版完全映画化 ★★★☆☆
[04/米・英]1h35 8月7日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[製作]ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー マーク・ハッファム
[監督]ジョナサン・フレイクス
[脚本]ウイリアム・オズボーン マイケル・マッカラーズ
[出演]ビル・パクストン アンソニー・エドワーズ ソフィア・マイルズ ロン・クック ベン・キングズレー レックス・シャープネル フィリップ・ウィンチェスター ブランディ・コルベット
[声出演]V6 井上倫宏 小林沙苗 田原アルノ 麦人
[配給]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]キャシディ

[Thunderbirds  全英公開7月23日 全米公開7月30日 日本語吹替え版あり]
1965年に英国のTVで発表された、スーパーマリオネーションの実写版。出演は「タイタニック」のビル・パクストン、「トップガン」のアンソニー・エドワーズ、「アンダーワールド」のソフィア・マイルズ、「102」のロン・クック、「ガンジー」のベン・キングズレー、「K-19」のレックス・シャープネル、「沈黙の陰謀」のフィリップ・ウィンチェスター、公開予定「THIRTEEN」のブランディ・コルベット。監督は“スター・トレック”シリーズのライカー副長官として活躍、「ファースト・コンタクト/STAR TREK」「スター・トレック/叛乱」の監督もしたジョナサン・フレイクス。

大富豪で元宇宙飛行士のジェフ・トレーシーと4人の息子たちは、スーパーメカ<サンダーバード>号で、世界中の災害救助活動を行う国際救助隊の隊員だ。彼らは人々の命を救うため、危険で困難な災害現場に駆けつけるヒーロー。そんな兄たちを、まだ学生で末っ子のアランは誇りに思い、彼もいつか国際救助隊の一員となることを夢見ていた。そんな折、ジェフを憎む国際救助隊の宿敵、フッドによって、長男ジョンの乗る宇宙ステーション、サンダーバード5号が攻撃される。ただちにジェフとアランの兄たちはサンダーバード3号でジョンの救出に向かう。しかし、守りが手薄になった国際救隊にフッドの魔の手が伸び、本部は乗っ取られてしまう。

お馴染みのテーマに乗って始まるCGアニメと油田火災の救助まではOKなのだが、隊員が宇宙ステーションに閉じ込めれれて、高校生の五男アランと同級生でブレインズ科学者の息子とコックの娘の三人が陰謀を食い止めようとすると「ホーム・アローン」や「スパイ・キッズ」のようなティーン・ムービーに。ぺネロープの「チャーリーズ・エンジェル」のような格闘シーンはあるが、完全にファミリー層をターゲットにしていて往年のファンにはガッカリ。ここは堪えて、次回作に期待。アメリカでは、このシリーズって全く放映されてないのだそう。

オフィシャルサイト:http://www.thunderbirds-movie.jp/

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2004年8月7日 by p-movie.com

ドリーマーズ

1968年、パリと愛し合った ★★★☆☆
[03/英・仏・伊]1h57 7月31日よりシネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー

[製作]ジェレミー・トーマス
[監督]ベルナルド・ベルトルッチ
[原作]ギルバート・アデア(白水社刊)
[脚本]ギルバート・アデア
[出演]マイケル・ピット エヴァ・グリーン ルイ・ガレル
[配給]日本ヘラルド映画
[宣伝]ビターズ・エンド

[The Dreamers  イタリア公開2003年9月1日 【R-15】]
「ラストタンゴ・イン・パリ」「シェルタリング・スカイ」「魅せられて」「シャンドライの恋」の“愛の巨匠”ベルナルド・ベルトルッチが描く3人の男女の自由な愛の寓話。出演は「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のマイケル・ピット、リドリー・スコット監督の新作「キングダム・へヴン」が待機中のエヴァ・グリーン、フィリップ・ガレル監督の息子ルイ・ガレル。

両親の留守中、パリに残った双子の兄妹のイザベルとテオは、アンリ・ラングロワが主宰するシネマテークで出会った”パリのアメリカ人”留学生マシューを迷路のようなアパルトマンに招き入れる。3人のシネフィルは映画ゲームに興じるうち、やがて奔放な性へのアヴァンチュールへ繰り出す…。

映画評論家の書いた原作小説は、1930年代から50年代にかけてのフランス・ヌーベルヴァーグにオマージュを捧げた作品。映画評論で討論し合ったり、「はなればなれに」に対抗して、ルーブル美術館を駆け抜けたり(実際に本物のシーンが挿入されている)と思わずニヤニヤしてしまうシーンが多い。レイティングは【R-15】だが、本編はボカシだらけでかなり映像は過激。こんなにボカシを見たのは「天国の口、終りの楽園」以来かも。

オフィシャルサイト:http://www.herald.co.jp/official/dreamers/

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2004年8月2日 by p-movie.com

コールド マウンテン【R-15】

21世紀の「風と共に去りぬ」

オススメ度:★★★★☆
2003年/イギリス・イタリア・ルーマニア合作/カラー/155分

<INTRODUCTION&STORY>

ベストセラーとなったチャールズ・フレイジャーの壮大な小説を「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督が映画化した至高のラブストーリー。出演は「ロード・トゥ・パーディション」のジュード・ロウ、「ドッグヴィル」のニコール・キッドマン、「恋は邪魔者」のレニー・ゼルウィガー、「スペース・カウボーイ」のドナルド・サザーランド、「25時」のフィリップ・シーモア・ホフマン、「ロスト・イン・トランスレーション」のジョヴァンニ・リビシ、「スター・ウォーズ エピ1&2」のナタリー・ポートマン。

南北戦争末期の1864年。南軍兵士としてヴァージニア州の戦場に送られたインマンは、ゲリラ戦に出撃を命じられた結果、瀕死の重傷を負って病院に収容される。回復を待つ間、彼の脳裏に浮かぶのは、3年前に離れた故郷コールドマウンテンの懐かしい情景。そして、出征前にただ一度だけ口づけを交わした恋人エイダの面影だった。この世に1つだけ確かなものがあるとしたら、それは彼女への愛をおいて他にない。その想いに駆り立てられたインマンは、脱走兵として死罪に問われるのを覚悟で、故郷への道を歩み出す。一方、その間に父を亡くす不幸に見舞われたエイダは、生活の手段を失い、窮地に立たされていた。明日の食べ物にも事欠く苦境の中、インマンとの再会だけを心の支えに生きるエイダ。そんな彼女に、救いの手をさしのべる流れ者の女ルビー。彼女の指導を受け、辺境の地で生き抜く術を身につけていくエイダ。そして遂に、エイダの元へ、インマンが帰り着く日がやって来る。

<REVIEW>

戦争とラブストーリーという昔から沢山ある物語を、豪快に描いた超大作。戦争シーンは、CGをふんだんに使い、爆弾で地面が盛り上がったり、爆風で服が吹き飛んだりと迫力あり。忘れがちな戦争で待っている女性側のエピソードも満載。これが、レニー・ゼルウィガーにアカデミー助演女優賞を獲得させた。制作したミラマックス社は、アカデミー賞となると映画並に金を掛けて宣伝費を使い捲るのに、この作品が作品賞と監督賞にノミネートされなかったのは、アメリカで撮ると言っていたのに海外で撮影した事により、仕事が無くなって怒ったスタッフ協会が、投票するのを止めようとする運動が起こったからと言われている。

<TRAILER>

YOUTUBE:http://youtu.be/uXGtunJ9Jqk

<CREDIT>

■製作:シドニー・ポラック ウィリアム・ホーバーグ アルバート・バーガー ロン・イェーザー
■原作:チャールズ・フレイジャー(新潮社刊)
■監督:アンソニー・ミンゲラ
■脚本:アンソニー・ミンゲラ
■出演:ニコール・キッドマン ジュード・ロウ レニー・ゼルウィガー ナタリー・ポートマン
■配給:東宝東和
■宣伝:リベロ

■公式ホームページ: -

[04/米][Cold Mountain 全米公開2003年12月26日] 【R-15】
2003年4月24日より日劇3ほか東宝洋画系にて全国ロードショー

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2004年4月26日 by p-movie.com

めざめ

女たちの秘密が闘牛の部位で、目覚める ★★★★☆
[02/仏・ベルギー・スペイン・スイス] 2h12 3月6日よりユーロスペースほか全国順次ロードショー

[製作]ジェローム・ドプフェール
[監督]デルフィーヌ・グレーズ
[脚本]デルフィーヌ・グレーズ
[出演]アンヘラ・モリーナ キアラ・マストロヤンニ ルシア・サンチェス リオ ジャック・ガンブラン
[配給]ユーロスペース
[宣伝]ユーロスペース

[Carnages 全仏公開2002年11月22日]

2002年のカンヌ映画祭で「第二のフランソワ・オゾン」と呼ばれ、称賛を浴びた女流監督デルフィーヌ・グレーズの鮮烈なデビュー作品。出演は「ライブ・フレッシュ」のアンヘラ・モリーナ、「シックス・パック」のキアラ・マストロヤンニ、「ホームドラマ」のルシア・サンチェス、「ジェラシー」のリオ、「カンゾー先生」のジャック・ガンブラン。

保育園に勤めるジャンヌは、5歳までの記憶がなく、母親のアリスに問いただすが、曖昧な答えしか返ってこないため不安になっている。初めての出産をひかえたベティは、夫ジャックに大事なことを伝えないまま臨月を迎えている。キャンピングカーで息子と二人暮しのロージーは、父親が不在の真の理由を口にできずに剥製作りで生計をたて、息子のリュックを溺愛している。売れない女優カルロッタは母親譲りの黒子(ホクロ)がトラウマのようになり、情緒不安定に陥っている。いちばん大切なことを伝えられない女たちは、片目の闘牛ロメロと敗れた若きマタドール(闘牛士)の魂に導かれ、ささやかな幸せに辿り着く。

物語は、闘牛ロメロ(スペイン語で全ての病を癒すローズマリーの位)が解体されバラバラとなった各部位が、登場人物の運命を再生させるというお伽噺のような作品。部位は、眼球・角・骨・肉に分けられ、向き合えない夫婦・会えない家族・アンバランスな家族と孤独なふたり、家族の秘密が解き明かされる。アイディア勝負の作品だけど、これなかなかのお勧めです。

オリジナルサイト:http://www.carnages-lefilm.com/

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2004年3月8日 by p-movie.com

ラブ・アクチュアリー

19人が織り成すそれぞれの愛のカタチ ★★★★☆
[03/英・米]2h15 2月7日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[製作]ダンカン・ケンワーシー/ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー
[監督]リチャード・カーティス
[脚本]リチャード・カーティス
[出演]ヒュー・グラント コリン・ファース アラン・リックマン キーラ・ナイトレイ エマ・トンプソン リーアム・ニーソン ローワン・アトキンソン ビル・ナイ ローラ・リニー ビリー・ボブ・ソーントン
[配給]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]オフィス・エイト

[ハートフル・ドラマ:Love Actually 全米公開2003年11月14日]

現代は、憎しみと欲だけになってしまった? いやいや実際(ACTUALLY)のところ、この世にはまだたくさんの愛(LOVE)が、溢れています。 そんな事を感じさせてくれる作品を『フォー・ウェディング』『ノッティング・ヒルの恋人』『ブリジッド・ジョーンズの日記』の脚本家リチャード・カーティスが、今回は監督も兼ねて製作した作品。 ハリウッドでも活躍しているイギリス人俳優たちを集めておくる、様々な愛によって輝く人生の素晴らしさを御賞味あれ。 出演は「ブリジッド・ジョーンズの日記」のヒュー・グラント&コリン・ファース、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のキーラ・ナイトレイ、『ギャング・オブ・ニューヨーク』のリーアム・ニーソン、『いつか晴れた日に』のエマ・トンプソン、そして『ビーン』『ジョニ-・イングリッシュ』のローワン・アトキンソンが、相変らずのスットボケ演技を披露している。

クリスマス目前のロンドン。年齢・人種・性別・職業の多種多様な19人が、ちょっぴりままならない人生を生きている。お茶くみの秘書に恋心を抱いてしまう独身の首相。弟に恋人を取られ傷心旅行へ出かけた南米で、言葉も分からぬメイドに恋する作家。2年7ヶ月も職場の同僚を思いつづけるOL、学校一のマドンナに淡い恋を抱き、モンモンと悩む11歳の少年、親友の新妻への思いをひた隠しにする画家。思わず「わかるわかる」と、うなずく共感でいっぱいです。

オフィシャルサイト:http://www.loveactually.jp/

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2004年2月7日 by p-movie.com