マラソン

みんな、誰かの1等賞。 ★★★★☆
[05/韓]1h57 7月2日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ソク・ミョンボ
[監督]チョン・ユンチョル
[脚本]ユン・ジノ ソン・イェジン チョン・ユンチョル
[出演]チョ・スンウ キム・ミスク イ・ギヨン ペク・ソンヒョン アン・ネサン
[配給]シネカノン/松竹
[宣伝]シネカノン

[Marathon:韓国公開2005年1月29日]
今年の上半期に韓国で大ヒットした実話の物語。出演は、「H」「ラブストーリー」のチョ・スンウ、TVドラマ「LOVE・サラン」のキム・ミスク、「大変な結婚」のイ・ギヨン、TVドラマ「天国の階段」のペク・ソンヒョン、「オアシス」のアン・ネサン。監督は、本作で長編デビューのチョン・ユンチョル。

5歳児並みの知能しかない20歳の青年チョウォンは、“走り”の才能だけはピカイチ。母親のキョンスクはチョウォンから目が離せず、息子より一日だけ長生きしたいと願っている。何とか長所を伸ばしたいキョンスクは、かつて有名ランナーで、今は飲んだくれのチョンウクにコーチを依頼し、42.195キロのフルマラソンに向けトレーニングを開始した。キョンスクとチョンウクはマラソン参加をめぐって対立するが、チョウォンの天使のような純真さと走ることへのひたむきさは周囲の人々の心を解きほぐし、やがて笑顔の輪が広がってゆく…。しかしある日、キョンスクの隠された秘密が明らかになる―。

韓国で500万人が号泣した愛と勇気の物語。実在する自閉症の青年ぺ・ヒョンジンの実話<走れ!ぺ・ヒョンジン>の手記を脚色し、スポーツ・ヒューマンドラマにしている。監督は脚本の段階で、チョ・スンウを念頭に置いて執筆。それに答えるかのように、チョ・スンウは役になりきっている。普段、あまり韓国映画を見ない人に見て欲しい作品。試写を見た後に、ちょっとしたパーティーがあったのだが、帰りにチョコパイを配っていた。

オフィシャルサイト:http://www.marathon-movie.com/

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2005年7月4日 by p-movie.com

甘い人生

愛を知らない男の、命を賭けた選択 ★★★☆☆
[05/韓]2h00 4月23日より新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

[製作]オ・ジョンワン イ・ユジン
[監督]キム・ジウン
[脚本]キム・ジウン
[出演]イ・ビョンホン キム・ヨンチョル シン・ミナ ファン・ジョンミン キム・ヘゴン
[配給]日本ヘラルド映画
[宣伝]日本ヘラルド映画

A Bittersweet Life:韓国公開2005年4月1日
かつてない究極の愛を描いたイ・ビョンホン主演のアクション・ノワール。共演は「火山高」のシン・ミナ、「浮気な家族」のファン・ジョンミン、「誰でも秘密がある」のキム・ヘゴン。監督は、「クワイエット・ファミリー」「反則王」「箪笥」のキム・ジウン。

ソウルを一望できるホテルの総マネジャーであるソヌは、冷酷なほどに頭の切れる男。ボスであるカン氏は、裏社会を牛耳る冷酷無比な男で、ソヌはカンから絶大な信頼を得ていた。カンには若き愛人ヒスがいて、旅行中にソヌへ監視役を命じる。そこでヒスに別の男がいるのを知るソヌだったが、ボスの忠誠心とは裏腹に自ら理解できぬ感情に突き動かされたソヌは、見逃してしまう。しかし、この決断が彼の人生の歯車を狂わせた。

信頼とプライドを傷つけられた男の復讐物語。妥協を知らない韓国映画らしく、かなり過激。女性は、覚悟してみた方がいいでしょう。60年代に日活、80年代に香港で製作されたノワール作品が、ここにきて韓国で復活するとは。

オフィシャルサイト:http://www.herald.co.jp/official/amaijinsei/

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2005年4月25日 by p-movie.com

フェーンチャン ぼくの恋人

なつかしいね、あの頃。初恋だったかもしれない、君との想い出 ★★★★★
[03/泰]1h51 3月19日よりシャンテシネほか全国順次ロードショー

[製作]チラ・マリクン プラスート・ウィワタナノンポン ヨンユット・トンコントーン
[原案]ウィタヤー・トーンユーヨン
[監督][脚本]コムグリット・ドゥリーウィモン ウィッタヤー・トーンユーン ソンヨット・スックマークアナン ニティワット・タラートーン アディソーン・ドゥリーシリカセーム ウイッチャヤー・ゴージウ
[共同脚本]アマラポーン・ペンディントーン
[出演]チャーリム・タライラット フォーカス・ジラクン チャルーモポン・ティカマポーンティラウォン
[配給]ワイズポリシー
[宣伝]アルシネテラン

[Fan Chan/MY GIRL:タイ公開2003年10月3日]
タイで有名なチュラロンコン大学マスコミにケーション学部の卒業生が書いた、短編小説を基に執筆された脚本を、製作を担当したチラ監督が映画化を提案。教え子の同期生6人を指名して監督させたノスタルジー作品。これがタイで爆発的に大ヒット。この年公開された「マッハ!」を押さえて’03年の年間No.1となり、なんと歴代でも 2位になっている。

ぼくはジアップ。彼女の名前はノイナー。小学生の頃の僕たちの両親は、共に床屋を営んでいて、万屋一軒を挟んだ両隣りに店を構えていた。ふたりは生まれた時からいつでも一緒だった。今振り返ると、それは甘酸っぱい初恋だったのかもしれない。でも年を重ねるにつれ、僕は男の子の遊びに憧れ、いたずらっ子ジャックのグループに入る事を望んだ。だけどジャックが僕を仲間に加える代わりに出した条件は、大切なノイナーの心を深く傷つけるものだった。そして僕は実際彼女を傷つけてしまった。彼女は怒った。きっと僕を嫌いにさえなったと思う。その後、僕は彼女に一言も謝れぬまま、彼女は引っ越してしまい、僕たちははなればなれになってしまった。そして本日、大人になった僕の元に彼女の結婚式の招待状が届いた。10年以上経った今でも、彼女は僕のことを忘れていなかった。僕の身体の中に、ふたたび、あの甘酸っぱい感覚が満ちてくる。ノイナー、僕の初恋のひと。

この作品がタイで大ヒットを飛ばした理由には、舞台となっている’80年代の遊びや曲を懐かしむ人達の口コミとリピーターだそう。タイトルの「フェーンチャン ぼくの恋人」も大ヒット曲。遊びに関しては日本でもお馴染みのママゴト・ゴム飛び・凧あげ・チャンバラごっこ・着せ替え人形も登場する。そして日本の漫画に影響を受けているのに驚くだろう。登場人物たちの着ているTシャツには、要チェックです。ゴム飛びやヒーローごっこに夢中で駄菓子屋へ行くのが楽しく、日が暮れるまで遊んで母親に怒られた事のある方、必見です。あっそうそう、この作品の予告編は「タッチ」のあの声優2人がナレーションを務めています。

オフィシャルサイト:http://www.wisepolicy.com/fanchan/

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2005年3月21日 by p-movie.com

カンフーハッスル

ありえねー闘い ★★★☆☆
[04/中・米]1h43 1月1日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]チャウ・シンチー チュイ・ポーチュウ ジェフ・ラウ
[監督]チャウ・シンチー
[脚本]チャウ・シンチー ツァン・カンチョン チャン・マンキョン ローラ・フオ
[出演]チャウ・シンチー ユン・ワー ユン・チウ ブルース・リャン ラム・シュー
[配給]ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
[宣伝]ドラゴンキッカー

[功夫/Kung Fu Hustle]
「少林サッカー」に続くチャウ・シンチーのCGカンフー第2弾。出演は少林サッカーのメンバー+「ポリス・ストーリー3」のユン・ワー、「必殺ドラゴン 鉄の爪」のブルース・リャン、「ザ・ミッション 非情の掟」のラム・シュー。

悪が横行する華やかな世界と、大多数の貧しい人々が相対する不安な時代。強くなるためには、悪にならなければならない。そう確信して生きてきたチンピラ・シンは、頼りにならない相棒とともに、今日もせっせとコソ泥を繰り返す。彼らの夢は、栄華を極める冷酷無情な街のギャング団「斧頭会」の一員になることだ。ある日、貧困地区で「豚小屋砦」という名のアパートを見つけた彼らは、住民の一人から小金を脅し取ろうとする。しかし、アパートに溢れるように賑やかに暮らす住民達は、カンフーの達人だった。豚小屋砦の騒動で、斧頭会の注意を引いてしまったシン。しかし、多勢で侵略してきた彼らを、住民達はやすやすと一蹴してしまう。斧頭会は刺客を雇い、卑怯な暗殺を企てる。そして、史上最強達の闘いが始まった。

「少林サッカー」はサッカーとカンフーの融合が楽しかったが、今回はカンフーのみ。しかも今までチャウ・シンチー監督にはリー・リクチー監督がセットだったが、今回はオンリー監督でやりたい放題。おなじみのウー・マンタも登場せず。カンフーオタクのシンチーは、ここで70年代に活躍していたカンフー映画俳優を大挙として出演させている。なかでもジャッキーが香港で活躍していたユン・ワーの登場は嬉しい。

オフィシャルサイト:
http://www.sonypictures.jp/movies/kungfuhustle/

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2005年1月5日 by p-movie.com

僕の彼女を紹介します

あなたはまだ、こんな愛に出会ったことがない ★★★☆☆
[04/韓]2h03 12月11日より丸の内プラゼ-ルほか松竹・東急系にて全国一斉ロードショー

[製作]ビル・コン チャン・フンタク チョ・スヨン
[監督]クァク・ジェヨン
[脚本]クァク・ジェヨン
[出演]チョン・ジヒョン チャン・ヒョク キム・チャンワン チョン・ジェヒョン
[配給]ワーナー・ブラザース
[宣伝]ドラゴンキッカー

WINDSTRUCK:韓国公開2004年6月3日
「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督とチョン・ジヒョンが贈る、もう一つの「彼女」物語。共演は「火山高」のチャン・ヒョク、「エンジェル・スノー」のキム・チャンワン、「誰にでも秘密がある」のチョン・ジェヒョン。

激しい思い込みと強い正義感に燃えるヨ・ギョンジン巡査が引ったくりと間違えて捕らえたのは、実は善良な高校教師コ・ミョンウ。そんな出会いにもかかわらず、二人は強く惹かれあい、恋に落ちる。しかし、二人の日々に、全てを一転する運命の瞬間が訪れる。それでも、彼女を愛し続け、守りたいと願う彼の思いだけは変わらない。どんな遠くに離れても、ニ度と会えなくても、たとえ風になっても、必ず彼女を幸せにしてみせる。そして、奇跡は起こる。

「猟奇的な彼女」は、インターネット小説だったが監督は原作にない延長戦を付けて完成させた。今回は監督がやりたくて製作した作品。「猟奇的な彼女」と「ラブストーリー」のエピソードが似ていたように「僕・カノ」も「猟奇」の主人公が、そのまま登場したみたい。でも後半は意外な展開で、ファンタジーに発展。これが、監督が本当にやりたかった事なのだろうか。嬉しいのは、チャ・テヒョンの特別出演。でもこの登場って・・・。

オフィシャルサイト:http://www.bokukano.jp/

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2004年12月13日 by p-movie.com