ヘルボーイ

魔界が生んだカリスマ救世主登場 ★★★☆☆
[04/米]2h12 10月1日より日比谷映画ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]ローレンス・ゴードン マイク・リチャードソン ロイド・レヴィン
[監督]ギレルモ・デル・トロ
[脚本]ギレルモ・デル・トロ
[出演]ロン・パールマン ジョン・ハート セルマ・ブレア ルパート・エヴァンス
[配給]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]キャシディ

[HELLBOY : 全米公開2004年4月2日]
アメコミ大手出版社のダークホース・コミックスが生み出した人気キャラクターの映画化。出演は「エイリアン4」のロン・パールマン、「エレファントマン」のジョン・ハート、「ストーリーテリング」のセルマ・ブレア、監督は、「ミミック」「デビルズ・バックボーン」「ブレイド2」のギレルモ・デル・トロ。

ヘルボーイの誕生は、60年前の第2次世界大戦の戦争秘話までさかのぼる。敗色の濃くなった黒魔術の帝国の異名を持つナチス・ドイツは、邪悪な魔道師ラスプーチンとオカルト結社トゥーレ協会が開発した超科学装置による世界征服計画を決行する。そのとき、異界=地獄から召喚されたヘルボーイは、ハルマゲドンの先遣者の宿命を負いながらも、ブルーム教授は極秘の超常現象調査/防衛局(BPRD)を創設し、ヘルボーイを息子のように育てると共に、並外れた超常的な才能を伸ばし、世界最高のオカルト調査員へと成長させた。闇の出自にも関わらず、比類なき善のヒーローとなったヘルボーイは、人間の世界を脅かす邪悪な勢力と戦いつづけてきた。そして今、魔界から再生したラスプーチンは、世界に終末をもたらすラグナロク計画を再び起動させようと暗躍し、ヘルボーイとBPRDに、その魔手を伸ばしてくる。

ハルマゲドン実行の為に時空からやって来た地獄の使者たちの魔界サイドと、FBI捜査官&魔界が生んだカリスマ救世主の人類サイドとの死闘を描いたアクションムービー。そのキャラには、「X-メン2」に登場した念動発火や「デアデビル」の悪役のような不死身超人や半漁人や魚と鼠のあいのこのような不気味なキャラばかり。一番変なのは、ちょん髷を結ったヘル・ボーイだけど。早くもシリーズ化が決定していて、監督も一緒。その監督の意向で、今回の上映はオリジナルより10分長いヴァージョンでの上映で公開される。

オフィシャルサイト:http://www.uipjapan.com/hellboy/

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2004年10月4日 by p-movie.com

モンスター

世界中が圧倒され、そして涙した ★★★★☆
[03/米]1h49 9月25日よりシネマライズほか全国順次ロードショー

[製作]シャーリーズ・セロン マーク・デーモン クラーク・ピーターソン ドナルド・カシュナー ブラッド・ワイマン
[監督]パティ・ジェンキンス
[脚本]パティ・ジェンキンス
[出演]シャーリーズ・セロン クリスティーナ・リッチ ブルース・ダーン リー・ターゲセン アニー・コーレイ
[配給]ギャガGシネマ
[宣伝]ギャガGシネマ風

[Monster : 全米公開2004年1月9日 【R-15】]
“モンスター”と呼ばれアメリカ中を恐怖のどん底に陥れた、全米初の女性連続殺人鬼にして初の女性死刑囚アイリーン・キャロル・ウォースを、魅惑的なヒロインを演じてきたシャーリーズ・セロンが演じアカデミー賞主演女優賞を受賞したドラマ。共演は「バッファロー’66」のクリスティーナ・リッチ、「すべての美しい馬」のブルース・ダーン。監督は、長編デビューとなる女性のパティ・ジェンキンス。

女優になることを夢想する平凡な少女だったアイリーン。不幸な環境で生まれ育った彼女は、いつかきっと自分を別の世界へ連れて行ってくれる誰かが現れると信じて、娼婦として過酷な日常を生き抜いてきた。だが、その夢も潰えたとき、彼女は生まれて初めて自分を蔑むことなく愛してくれる人と巡り会う。それは少女のセルビー。人生をやり直したいと願うアイリーンだったが、旅立ちを目前に控えた日、サディスティックな客に死の寸前まで暴力をふるわれ、とっさに相手を殺害してしまう。こうして一線を踏み越えた彼女は、恐怖から娼婦として生きることもできなくなる。セルビーとの生活をという思いから、アイリーンは犯行を重ねていくことになる・・・。

13キロも体重を増やし、2時間のメイクをかけて本人ソックリに演じたシャーリーズ・セロンの熱演にはただただ唖然。下着姿で、たるんだ腹の出た容姿には思わず引くだろう。普通の幸せを求めながらも、社会の閉鎖性に生きる道を失った女性の転落。本人の10数年に渡る手紙から真実に迫っていく展開には、説得力があり感情移入ができる。連続殺人鬼になってしまったのは、馴れというものなのだろうか? 11月3日には、シリアル・キラー アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女のドキュメンタリーが発売。本当にビックリするほど、ソックリです。

オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/monster/

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2004年9月27日 by p-movie.com

アイ,ロボット

ルールは破られた、未来は守れるか ★★★☆☆
[04/米]1h55 9月18日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー
[製作]ローレンス・マーク ジョン・デイヴィス トファー・ダウ ウィック・ゴッドフリー
[原案]ジェフ・ヴィンター
[原典]アイザック・アシモフ
[監督]アレックス・プロヤス
[脚本]アキヴァ・ゴールズマン ジェフ・ヴィンター
[出演]ウィル・スミス ブリジット・モイナハン アラン・テューディック ジェームズ・クロムウェル
[配給]20世紀フォックス

[i,ROBOT : 全米公開2004年7月16日]
“トリビアの泉”の説明でお馴染みアイザック・アシモフの古典ロボットSF連作「われはロボット」を「ダークシティ」のアレックス・プロヤス監督が映画化。出演は、又もや刑事役のウィル・スミス、「リクルート」のブリジット・モイナハン、「ハリウッド的殺人事件」のブルース・グリーンウッド、「ベイブ」シリーズのジェームズ・クロムウェル、ロボットのモデルをした影の主役は「パッチ・アダムス」のアラン・テューディック。

今からわずか30年後の近未来、家庭用ロボットが人間のパートナーとして普及している時代。そして更に、革新的な技術による新世代ロボットが登場し、新たなロボット社会の夜明けを迎えようとする直前、そのロボットの生みの親であり、ロボット工学の第一人者、アルフレッド・ラニング博士の殺人事件が起きる。容疑者は最新のNS-5型ロボットのサニー。“ロボット3原則”により、絶対に人間に危害を加えられないはずのロボットが犯人なのか? その謎を追及するシカゴ市警の刑事デル・スプーナーとロボット心理学者スーザン・カルヴィン博士は、やがて、人類の存亡がかかった驚愕の真相に迫っていく。

原作小説に登場して以後のすべてのロボットSFで用いられた「ロボット三原則」がモチーフ。ロボット嫌いの刑事とロボットを信頼している心理学者博士が事件を解決していく展開で、ロボット研究をしている方には、ショッキングなオチ。それよりもショッキングだったのは、遂に役者が要らない作品が普通に登場てしまったことかな。

オフィシャルサイト:http://www.foxjapan.com/movies/irobot/

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2004年9月20日 by p-movie.com

バイオハザードII アポカリプス

新たなシリーズに続く第2弾 ★★★★☆
[04/米]1h31 9月11日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ポール・アンダーソン
[監督]アレクサンダー・ウィット
[脚本]ポール・アンダーソン
[出演]ミラ・ジョヴォヴィッチ シエンナ・ギロリー オデッド・フェール ジャレッド・ハリス
[配給]ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
[宣伝]オフィス・エイト

[ESIDENT EVIL: APOCALYPSE:全米公開2004年9月10日]
1作目から続く続編だが、前作からの登場はヒロインのみの新たなシリーズへの第2弾。前作の監督ポール・W・S・アンダーソンは脚本と製作に回り、監督は「デアデビル」などの第2班監督を務めてきたアレクサンダー・ウィット。主人公は前作と同じミラ・ジョボビッチ扮するアリスだが、今回は原作ゲームに登場するキャラ2人も登場。ジル・バレンタインを英国女優「ラブ・アクチュアリー」のシエンナ・ギロリーが、カルロス・オリべイラを南米出身の「ハムナプトラ」シリーズのオデッド・フェールが演じる。ほか「サラマンダー」のソフィー・ヴァヴァサー、「舞台より素敵な生活」のジャレッド・ハリス。

ウィルスは街中に感染していた。アリスは、停職中の特殊部隊員ジル達とともに<死の都市>と化しつつあるラクーンシティから、脱出しようと試みる。容赦なく猛攻撃をしかけてくる貪欲なゾンビ達はおろか巨大企業アンブレラ社が開発したバイオ兵器・暗殺者ネメシス(化物)がアリス達の行く手を阻む。窮地に追い込まれたアリス達は、そんな中、街を荒廃させた元凶“T-ウイルス”の開発者アシュフォード博士の存在を知る。アシュフォード博士は、アリス達が自分の娘を救出することを条件に、ラクーンシティからの脱出を約束するが、アンブレラ社は“事実”を隠蔽するために、核兵器で街全体の消滅を計る。 残された時間は4時間―。 ゾンビ、ネメシス、核爆発…迫りくる脅威から、アリス達は逃れ、戦い、脱出し生き残れるのか。

前半は前作と同じゾンビ映画だが、徐々にアンブレラ社の実態が明らかになりアリスの正体が判明していく展開。とにかくゲームのキャラやアリスの活躍がカッコ良く描かれていく。上映時間が短いのに中身は濃縮されたミックス・ジュース状態。色々な疑問を残しつつ、更なる展開を期待させて継ぎなるシリーズへ。第3弾はゾンビ映画でもなく、ゲームの世界を越えた展開になるでしょう。

オフィシャルサイト:
http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilapocalypse/index.html

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2004年9月13日 by p-movie.com

ヴァン・ヘルシング

世界の命運をかけた、永遠なる冒険が始まる―。★★★★☆
[04/米]2h13 9月4日より日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[製作]スティーブン・ソマーズ
[監督]スティーブン・ソマーズ
[脚本]スティーブン・ソマーズ
[出演]ヒュー・ジャックマン ケイト・ベッキンセール ウィル・ケンプ リチャード・ロクスバーグ
[配給]ギャガ・ヒューマックス

[Van Helsing : 全米公開2004年5月7日]
「ハムナプトラ」シリーズでミイラ再生を描いたスティーブン・ソマーズ監督が、古典ホラーの大御所モンスターである吸血鬼、狼男、フランケンシュタインが登場する怪物退治ムービー。出演は「X-メン」シリーズのヒュー・ジャックマン、「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセール、バレーダンサーのウィル・ケンプ。

時は19世紀。ヨーロッパ中にその名をとどろかせるモンスター・ハンターであるヴァン・ヘルシングは、ローマ・バチカンの使命を受け、修道僧カールとともに怪物伝説の土地・トランシルバニアへと旅立つ。そこで代々ドラキュラと闘い続けてきた一族の末裔・アナ王女と出会い、世界を制圧しようとするドラキュラ伯爵と、ふたりとの世紀の闘いが始まる。ドラキュラ伯爵が主催する妖しくも豪華絢爛な舞踊会、疾走する馬車の上でのウルフマンとの死闘、フランケンシュタインが持つ謎のパワー。おそいかかる数々のモンスターたちとの闘いの中、ヴァン・ヘルシングは失われた自分の過去と直面することになる。なぜ自分はモンスター・ハンターとなったのか?闘うことは宿命だったのか?カールが見つけた不気味な壁画。そこには、ヴァン・ヘルシングとドラキュラ伯爵、そしてアナ王女の一族の数世紀にわたる不思議な因縁、そして恐るべき秘密が隠されていた。

オープニングで、ヴァンヘルシングがジキル&ハイド博士を退治するエピソードや、武器発明家による新兵器の登場と007を彷彿する展開。ヒュー・ジャックマンは「X-メン」シリーズのウルバリンのように今回も似たような毛むくじゃらに変身。これによりラストに意外な結末が待っているのだが、このエンディングでいいのだろうか? 今回も「ハムナプトラ」シリーズ同様のジェットコースター・ムービー。見終わって、グッタリするほど疲れます。

オフィシャルサイト:http://www.vanhelsing.jp/

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2004年9月6日 by p-movie.com