コンスタンティン

目的はただ1つ、地獄行きから逃れること ★★★☆☆
[05/米]2h01 4月16日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ローレン・シュラー・ドナー ベンジャミン・メルニカー マイケル・E・ウスラン アーウィン・ストフ ロレンツォ・ディボネベンチュラ アキバ・ゴールズマン
[監督]フランシス・ローレンス
[脚本]ケビン・ブロドビン フランク・カペロ
[出演]キアヌ・リーヴス レイチェル・ワイズ シア・ラブーフ プルイット・テイラー・ビンス ティルダ・スウィントン ジャイモン・フンスー ピーター・ストーメア
[配給]ワーナー・ブラザース映画
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[CONSTANTINE:全米公開2005年2月18日]
コミック『ヘルブレイザー』を映画化したオカルト・アクション作品。出演は「チェーン・リアクション」から再共演となるキアヌ・リーヴス&レイチェル・ワイズ、「アイ、ロボット」のシア・ラブーフ、「コール」のプルイット・テイラー・ビンス、「アダプテーション」のティルダ・スウィントン、「グラディエーター」のジャイモン・フンスー、「タキシード」のピーター・ストーメア。監督はこれがデビューとなるフランシス・ローレンス。

普通の人間では見えない、この世に属さない者たちの姿を見分けられる能力を持って生まれたジョン・コンスタンティン。彼は誰にも理解してもらえない能力に絶望し、かつて自殺を試みた。だが地獄の底へ送られ、想像を絶する“もう1つの現実”を見せつけられたかと思った刹那、たちまち生き返らされた。自殺者の死後の行き先は、地獄しかない。たった 2分間の自殺で、天国への扉は閉ざされてしまったのだ。どんな恐ろしい運命が待っているかを知ってしまった彼は、なんとかしてそれを変えたい。

伝統的な魂の救済の道が閉ざされていることを知ると、彼は他の手段で天国へのチケットを手に入れようと決心する。それ以来、生まれながらに与えられた能力を武器に、悪魔の“ハーフ・ブリード”を次々と見つけ出しては手段を選ばず地獄へ送り返し続けている。しかし自分本意でしかない彼の努力が認められることはなく彼はどんどん辛辣な人間になっていく。残された時間はたったの 1年。それでもコンスタンティンは戦い続ける。彼にはそれしかできないのだ。だが…

大袈裟に説明したが、キアヌが又もや救世主となるホラー・ファンタジー。そして作りは、007。最初に 1エピソードがあり、レイチェル・ワイズの依頼の本題へ。M のような武器商人も登場。違うのは、頼りにならない助手がいるとこか。ところが、その助手が…。アメコミ原作にありがちな、シリーズ化狙いの終わり方。気になる方は、エンドロールが出ても席を立たないように。

オフィシャルサイト:http://constantine.warnerbros.jp/

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2005年4月18日 by p-movie.com

アビエイター

彼には見える。すべての夢がかなう世界が。 ★★★★☆
[04/米]2h49 3月26日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]マイケル・マン サンディ・クライマン グラハム・キング チャールズ・エヴァンスJr.
[監督]マーティン・スコセッシ
[脚本]ジョン・ローガン
[出演]レオナルド・ディカプリオ ケイト・ブランシェット ケイト・ベッキンセール ジュード・ロウ
[配給]松竹、日本ヘラルド映画
[宣伝]松竹

[The Aviator:全米公開2004年12月17日]
アカデミー賞に10部門ノミネートされ、5部門を受賞した、スコセッシ監督とディカプリオが「ギャング・オブ・ニューヨーク」に続いてタッグを組んだ人間ドラマ。共演は「ヴェロニカ・ゲリン」のケイト・ブランシェット、「ヴァン・ヘルシング」のケイト・ベッキンセール、「クローサー」のジュード・ロウ、「パール・ハーバー」のアレック・ボールドウィン、「デイ・アフター・トゥモロー」のイアン・ホルム。

世界的映画監督と航空家になるのを夢にしている才能あふれる若き富豪、ハワード・ヒューズ。莫大な予算をつぎ込んで製作した映画『地獄の天使』は大ヒットし、航空会社の買収にも成功。そしてハワードは、軍飛行艇ハーキュリーズの開発に乗り出す。しかし空軍からは戦争の終結を理由にハーキュリーズの契約を取り消されることに。さらに彼は軍資金横領の疑いで公聴会に出席することになるが・・・。

賞は「ミリオンダラー・ベイビー」に持ってかれたが、日本での興行は「アビエイター」に軍配が上がるでしょう。何といっても見所は、ハワード・ヒューズの大物ぶりを見事に演じきったレオナルド・ディカプリオの演技。今までは、同世代を演じることが多かっただけに一皮むけている。特に飛行機の墜落シーンは、圧巻。

オフィシャルサイト:http://www.aviator-movie.jp/

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2005年3月28日 by p-movie.com

ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~

伝説のショーの幕が上がる ★★★★☆
[04/米]2h01 2月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国拡大ロードショー

[製作]アンディ・パターソン ケヴィン・スペイシー
[監督]ケヴィン・スペイシー
[脚本]ルイス・コリック ケヴィン・スペイシー
[出演]ケヴィン・スペイシー ケイト・ボスワース ジョン・グッドマン ボブ・ホスキンズ
[配給]ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ

[Beyond the Sea:全米公開2004年12月10日]
「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシーが、自ら製作・脚本・監督・主演を兼任して、50年代から60年代にかけて活躍した天才エンターテイナー、ボビー・ダーリンの生涯を映画化したミュージカル・ドラマ。サンドラ・ディーには、「ブルークラッシュ」のケイト・ボスワース。ほか共演は「ジュエルに気をつけろ!」のジョン・グッドマン、「マスク2」のボブ・ホスキンズ。

リウマチ熱のために心臓を傷めて、15歳まで生きられないと診断された7歳の少年ボビー。ブロンクスの貧しい家庭でボビーは、母ポリー、年の離れた姉ニーナ、その夫チャーリーに囲まれた暖かい愛情のもと育つ。そんなある日、彼は若い頃に歌手だったポリーの薦めで、音楽との運命的な出会いをとげる。彼は様々なジャンルの音楽をまたたくまに吸収、その驚くべき才能を開花させていく。

あの「セブン」「ユージュアル・サスペクツ」のケヴィン・スペイシーが、唄って踊る姿に唖然呆然。「アルビノ・アリゲーター」で監督業もしていたが、本当に作りたかったのはこちらだというのがよく分かる。でもこの役を演じるには、ちょっと年をとり過ぎてたかも。ケヴィン・スペイシーとケイト・ボスワースは、次回作でも共演。作品は「スーパーマン」で、ケヴィンはレックス・ルーサー、ケイトはロイス・レーン役。

オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/beyondthesea/

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2005年2月28日 by p-movie.com

ボーン・スプレマシー

愛の終わりは、戦いの始まり。 ★★★☆☆
[04/米]1h48 2月11日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[製作]フランク・マーシャル パトリック・クロウリー/ポール・L・サンドバーグ
[原作]ロバート・ラドラム(角川文庫刊)
[監督]ポール・グリーングラス
[脚色]トニー・ギルロイ
[出演]マット・デイモン フランカ・ポテンテ ブライアン・コックス ジュリア・スタイルズ カール・アーバン ジョアン・アレン
[配給]UIP
[宣伝]キャシディ

[THE BOURNE SUPREMACY:全米公開2004年7月23日]
1作目のアイデンティティーの取り直しで、「マイノリティ・レポート」の出演を逃したマット・デイモン主演、ロバート・ラドラム原作ジェイソン・ボーン3部作の2作目「殺戮のオデッセイ」の映画化。共演は「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ、「トロイ」のブライアン・コックス、「モナリザ・スマイル」のジュリア・スタイルズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのカール・アーバン、「きみに読む物語」のジョアン・アレン。監督は、「ヴァージン・フライト」のポール・グリーングラス。

記憶を喪失したCIAのトップ・エージェント、ジェイソン・ボーン。連絡を断ったことから CIAに命を狙われる身となった彼は、体で覚えいていた戦闘術と抜群の知力を駆使して追っ手をかわし、自分の正体を突き止めていった。あれから2年―。ボーンは過去を捨て、行動をともにする中で愛を育んだマリーとインドのゴアでひっそりと暮らしていた。しかし、突然現れた殺し屋に襲われ、彼女は、命を奪われてしまう。からくも窮地を脱したボーンは、全ての真実を知るため、ただ一人立ち上がるのだった。

今回の第2弾は、恋人を殺され無実の罪を押し付けられたジェイソンの復讐劇。同じプロの暗殺者を追いかけながら、調査に当たるCIAからも追われる筋書き。見所は前作と同じく、格闘シーンと豪快なカーチェイス。世界19カ国で初登場1位を記録しているが、日本では果たしてどうだろうか?ちなみにクランクアップ後の訳が分からないうちにデイモンは「オーシャンズ12」の撮影に突入し、訳が分からないうちに終わっていたと会見で語っていた。

オフィシャルサイト:http://www.bourne-s.jp/

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2005年2月14日 by p-movie.com

きみに読む物語

きみが思い出すまで、ぼくは読む ★★★☆☆
[04/米]2h03 2月5日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]マーク・ジョンソン/リン・ハリス/アブラム・ブッチ・カプラン
[原作]ニコラス・スパークス(アーティストハウス刊)
[監督]ニック・カサヴェテス
[脚本]ジェレミー・レヴェン ジャン・サルディ
[出演]ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガーナー
[配給]ギャガ・ヒューマックス
[宣伝]スキップ

[THE NOTEBOOK:全米公開2004年6月25日]
「メッセージ・イン・ア・ボトル」「ウォーク・トゥ・リメンバー」が映画化されているニコラス・スパークスの1年以上ランクインしたヒット小説を「ジョンQ -最後の決断-」のニック・カサヴェテスが映画化。出演は、「完全犯罪クラブ」のライアン・ゴズリング、「ホット・チック」のレイチェル・マクアダムス、「テイキング・ライヴス」のジーナ・ローランズ、「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」のジェームズ・ガーナー。

とある療養施設にひとり暮らす初老の女性。しかし、彼女は情熱に生きた過去の想い出をすべて失ってしまっている。そんな彼女のもとに、定期的に通う初老の男性がいる。デュークと名乗るその男は、彼女の気分が比較的よさそうな時を見計らい、物語を読み聞かせてやっているのだ。古き良き時代の、アメリカ南部の小さな町の、きらめくような夏の恋の物語を-。だが、その物語というのは…。

この作品は予想外の5週連続ベストテン入りしたスマッシュ作品。日本でセカチュウー現象が起こっていた頃、全米では『NOTE BOOK』現象と日米で純愛ブームが起こっていたのだ。構成はラブストーリーには珍しい泣けるオチ。「ネバーランド」の次は、この作品で泣こう。

オフィシャルサイト:http://www.kimiyomu.jp/

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2005年2月7日 by p-movie.com