シン・シティ

この街では、愛さえも闘い ★★★★☆
[05/米]2h04 10月1日より丸の内ルーブルほか松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]エリザベス・アベラン、ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[原作]フランク・ミラー
[監督]ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[脚本]ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[出演]ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、
   ジョシュ・ハートネット、ブリタニー・マーフィ
[配給]ギャガ・コミュニケーションズ
[宣伝]ギャガ・コミュニケーションズ

[Sin City:公開2005年4月1日]
原作のフランク・ミラーが、ロバート・ロドリゲスと共同で製作・脚本・監督したコミックの映画化。豪華キャストが揃い、「ホステージ」のブルース・ウィリス、「ドミノ」のミッキー・ローク、「キング・アーサー」のクライヴ・オーウェン、「ファンタスティック・フォー」のジェシカ・アルバ、「ハンテッド」のベニチオ・デル・トロ、「エターナル・サンシャイン」のイライジャ・ウッド、「ホワイト・ライズ」のジョシュ・ハートネット、「アップタウン・ガールズ」のブリタニー・マーフィ、「ワイルド・スピード×2」のデヴォン青木。

高層ビル群が光り輝く巨大な街の裏通り。そこには犯罪に満ちた深い闇が広がっていた。憎しみと裏切りが支配する街“シン・シティ”で、己のルールに従って生きる 3人の男たちは、忘れたはずの愛に出会う。闇の権力に脅かされる女たちを守るため、彼らは命を懸けた闘いに挑む―。

「パルプ・フィクション」のように3本立てで、シン・シティの中で繰り広げられる出来事を描く。主役は、ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン。オープニングとクロージングにジョシュ・ハートネットが登場し、ブルース・ウィリスは前後編に分かれていて、ラストはブルース・ウィリスが締め括る。映像はモノクロだが、ある部分的だけカラーになるという「ランブル・フィッシュ」を思い出す。これは、バイオレンス描写が多く、血を見せないようにするためで成人指定を避ける為だと思う。二刀流の何でも斬ってしまうデヴォン青木の役は、栗山千明にやって欲しかった。早くもシリーズ化が決定している。

オフィシャルサイト:http://www.sincity.jp/

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー | SF・ファンタジー

2005年10月3日 by p-movie.com

がんばれ!ベアーズ<ニュー・シーズン>

ルール無用な、落ちこぼれチームがやってきた! ★★★☆☆
[05/米]1h53 9月23日よりみゆき座ほかにて全国ロードショー

[製作]J・ゲイヤー・コシンスキー/リチャード・リンクレイター
[原作]ビル・ランカスター
[監督]リチャード・リンクレイター
[脚本]ビル・ランカスター、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
[出演]ビリー・ボブ・ソーントン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、グレッグ・キニア
[配給]UIP
[宣伝]マンハッタンピープル

[BAD NEWS BEARS:公開2005年7月22日]
1976年から、シリーズ3作が製作された「がんばれ!ベア-ズ」。3作目は何故か日本にまで遠征に来ていたが、約30年ぶりに新たなテイストで帰ってきた。今回は「スクール・オブ・ロック」の監督で、コーチのバターメイカーには、飲んだくれで女好きのキャラが定着しているビリー・ボブ・ソートンが演じている。

かつては元マリナーズのピッチャーだったバターメイカーだが、今では飲んだくれの害虫駆除稼業。そんな彼に少年野球コーチの話が舞い込む。金のためだと渋々引き受けたのはいいけれど、「ベアーズ」の選手たちは彼以上にヤル気がなく、彼以上に個性的な面々。ところがバターメイカーの娘アマンダと、名うての不良ケリーが加わったことで、ダメチームが徐々に変わっていく。そこから彼らは連戦連勝!ベアーズの快進撃が始まる!

原作が良く出来ているので、オリジナルを現代に置き換えているだけなのだが、バターメイカーをビリー・ボブ・ソートンが演じているので、過激にパワーアップ。とてもじゃないが、ファミリーではお勧めできない。でも「スクール・オブ・ロック」の監督だけあり、構成や話のテンポは上手い。あのクラシックの音楽が懐かし度を盛り上げる。ぜひ、オリジナルを見てから鑑賞して欲しい。

オフィシャルサイト:http://www.bears-movie.jp/top.html

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2005年9月26日 by p-movie.com

青空のゆくえ

秋になったらあなたはいない。初恋の切なさを知った夏。 ★★★★☆
[05/日]1h42 9月17日よりシネ・リーブル池袋にて全国ロードショー

[製作]牛山拓二
[監督]長澤雅彦
[脚本]山村裕二、日向朝子
[出演]森田彩華、中山卓也、黒川芽以、佐々木和徳、多部未華子、三船力也、悠城早矢、橋爪遼、西原亜希、目黒真希
[配給]ムービーアイ エンタテインメント
[宣伝]ムービーアイ エンタテインメント

日本映画界を担う、フレッシュなキャストを揃えた、初恋の痛みをリリカルに描く青春もの。出演は、「幽霊マンション」の黒川芽以、「HINOKIO」の多部未華子。監督は、「ココニイルコト」「卒業」の長澤雅彦。

東京・三軒茶屋。西原中学3年の高橋正樹が突然、今学期限りでアメリカへ転校することを発表。しかも、バスケ部の最後の練習日に、本当は好きな女の子が居たと皆の前で告白する。この発言に、意識始める女子生徒たち。友情?初恋?そして夏休みが始まる。それは、ちょっと痛くて、とても切ない。

ひとりの告白から、物語が展開していくという、とてもシンプルな作品。まず、大手の映画会社では通らない企画だと思うが、これがホノボノとして斬新。下手な監督だと、見ているこっちが恥ずかしくなるのだが、さすが「ココニイルコト」「卒業」の長澤雅彦だけあり、ちゃんと押さえが利いていて上手い。

オフィシャルサイト:http://www.aozoranoyukue.com/

なんと、タイでも9月22日より公開がスタート

http://www.siamzone.com/movie/m/3349/poster

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カテゴリー: 恋愛 | 日本 | 映画レビュー

2005年9月21日 by p-movie.com

チャーリーとチョコレート工場

さぁ、世界一オカシな工場見学へ! ★★★★★
[05/米]1h55 9月10日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]リチャード・D・ザナック、ブラッド・グレイ
[監督]ティム・バートン
[脚本]ジョン・オーガスト
[出演]ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア、ヘレナ・ボナム=カーター
[配給]ワーナー・ブラザース映画
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY]
世界でも有名な児童文学を、「ビッグ・フィッシュ」のティム・バートンが映画化。「シザーハンズ」「スリーピー・ホロウ」でも組んでいるジョニ-・デップに、「ネバーランド」のフレディー・ハイモアが又もや共演。

世界でもっとも有名で、世界でもっとも謎めいている、それがウィリー・ウォンカのチョコレート工場。この15年間、工場に入った者もいなければ、出てきた者もいないのだ。それでも毎日大量に出荷され、世界中で飛ぶように売れているウォンカ・チョコ。この工場を見学できるゴールドチケットを、チョコレートの中に入れるプレゼントを実施。そして幸運な5組の子供と同伴者による、オカシな工場見学が始まった。

原作の並外れたイマジネーションが、ティム・バートンの不思議な映像世界で爆発 !!カラフルなお菓子の森に、チョコレートの川は、CGを使わずにセットを使用。本物のリス100匹を半年掛けて調教したクルミ割りや、1人何十役で登場する従業員のミュージカルシーンとミラクル・ワールドは、大人でも楽しい。ジャンルは、ブラック・コメディーだけど、ラストはほろりと泣けます。

オフィシャルサイト:http://www.charlie-chocolate.jp/

サマータイムマシンブルース

昨日と今日を行ったり来たり ★★★★☆
[05/日]1h47 9月3日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国公開

[製作]安藤親広、本広克行
[原作]上田誠(ヨーロッパ企画)
[監督]本広克行
[脚本]上田誠(ヨーロッパ企画)
[出演]瑛太、上野樹里、与座嘉秋、川岡大次郎、真木よう子、佐々木蔵之介
[配給]東芝エンタテインメント
[宣伝]スキップ

「踊る大捜査線」シリーズで、お馴染みの本広克行監督が、京都の劇団ヨーロッパ企画の芝居を映画化。今回は、プロデュース業も兼ねている。

マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。SF研究などせず、野球をして夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!! ためしに昨日に帰って、壊れる前のリモコン取ってこようと軽い気持ちで乗ってみたら、さぁ大変。想像もつかないような事態が次々と巻き起こってしまう。そして、未来からSF研究会の部員までやって来た。

「交渉人 真下正義」は昨年の秋から冬に撮影していて、本作はタイトル通りに夏に撮影されたもの。実は「交渉人 真下正義」に、ヨーロッパ企画のメンバーが出演しているそう。作品は、タイムスリップ作品には珍しいオバカ系。キアヌ・リーヴスの「ビルとテッド」シリーズをちょっと思い出した。タイムトラベルを何度も繰り返し、トラベルする人数も多いので、1度で解釈するのは不可能。何度もリピートできる、作品です。

オフィシャルサイト:http://stmb.playxmovie.com/

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2005年9月5日 by p-movie.com