ドミノ

私だけのスリリングな生きざま ★★★★☆
[05/米]2h05 10月22日より日比谷スカラ座ほかにて全国ロードショー

[製作]トニー・スコット、サミュエル・ハディダ
[監督]トニー・スコット
[脚本]リチャード・ケリー
[出演]キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、ルーシー・リュー、クリストファー・ウォーケン
[配給]UIP
[宣伝]キャシディ

[DOMINO:全米公開2005年10月12日]
「トゥルー・ロマンス」「エネミー・オブ・アメリカ」のトニー・スコット監督が、実在の人物の体験談をヒントにしたアクション巨編。出演は、「ラブ・アクチュアリー」のキーラ・ナイトレイ、「シン・シティ」のミッキー・ローク、「バリスティック」のルーシー・リュー、「マイ・ボディガード」のクリストファー・ウォーケン。

ドミノは名優ローレンス・ハーヴェイの娘としてロンドンで生まれ、恵まれた特権階級の生活を送っていた。そんな生活に馴染めないドミノは、いつしか反抗的な態度が目立つようになる。やがて彼女は美しく成長し、15歳で早くもトップ・モデルして活躍。しかし常にまわりのモデル仲間やマネージャーとの衝突が絶えず、それはビバリーヒルズに移り住んでからも繰り返されていった。大学進学後も彼女の行動は益々エスカレート。しかし大きな転機が訪れる。それは新聞で偶然目にした「バウンティ・ハンター募集」の文字。生きている実感を探し求めていたドミノは、心が沸き立つのを感じる。養成セミナーの主催者で、有名な保釈金保証人のクレアモントはかなりのクセ者だが、バウンティ・ハンターになることを固く心に誓ったドミノは、無理やり彼らの仲間入りを果たすのだった。

ロンドンのタブロイド紙を読んだ監督が、何年かに及ぶインタビューを繰り返し、鮮烈な人生を綴る作品が完成したが、今年の6月27日に本人のドミノは自宅の浴室で謎の死を遂げている。演じるキーラ・ナイトレイが、まさかこういう男っぽい野蛮な役を演じるとは驚いた。ミッキー・ロークも、ダーティーなオヤジぶりがカッコ良く、遂に復活か。

オフィシャルサイト:http://www.domino-movie.jp/

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー

2005年10月24日 by p-movie.com

シン・シティ

この街では、愛さえも闘い ★★★★☆
[05/米]2h04 10月1日より丸の内ルーブルほか松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]エリザベス・アベラン、ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[原作]フランク・ミラー
[監督]ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[脚本]ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[出演]ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、
   ジョシュ・ハートネット、ブリタニー・マーフィ
[配給]ギャガ・コミュニケーションズ
[宣伝]ギャガ・コミュニケーションズ

[Sin City:公開2005年4月1日]
原作のフランク・ミラーが、ロバート・ロドリゲスと共同で製作・脚本・監督したコミックの映画化。豪華キャストが揃い、「ホステージ」のブルース・ウィリス、「ドミノ」のミッキー・ローク、「キング・アーサー」のクライヴ・オーウェン、「ファンタスティック・フォー」のジェシカ・アルバ、「ハンテッド」のベニチオ・デル・トロ、「エターナル・サンシャイン」のイライジャ・ウッド、「ホワイト・ライズ」のジョシュ・ハートネット、「アップタウン・ガールズ」のブリタニー・マーフィ、「ワイルド・スピード×2」のデヴォン青木。

高層ビル群が光り輝く巨大な街の裏通り。そこには犯罪に満ちた深い闇が広がっていた。憎しみと裏切りが支配する街“シン・シティ”で、己のルールに従って生きる 3人の男たちは、忘れたはずの愛に出会う。闇の権力に脅かされる女たちを守るため、彼らは命を懸けた闘いに挑む―。

「パルプ・フィクション」のように3本立てで、シン・シティの中で繰り広げられる出来事を描く。主役は、ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン。オープニングとクロージングにジョシュ・ハートネットが登場し、ブルース・ウィリスは前後編に分かれていて、ラストはブルース・ウィリスが締め括る。映像はモノクロだが、ある部分的だけカラーになるという「ランブル・フィッシュ」を思い出す。これは、バイオレンス描写が多く、血を見せないようにするためで成人指定を避ける為だと思う。二刀流の何でも斬ってしまうデヴォン青木の役は、栗山千明にやって欲しかった。早くもシリーズ化が決定している。

オフィシャルサイト:http://www.sincity.jp/

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー | SF・ファンタジー

2005年10月3日 by p-movie.com

容疑者 室井慎次

レジェンドムービー第2弾 ★★★★☆
[05/日]1h57 8月27日より日劇2ほか 全国東宝邦画系にて公開

[製作]亀山千広
[監督]君塚良一
[脚本]君塚良一
[出演]柳葉敏郎 田中麗奈 哀川翔 八嶋智人 柄本明 佐野史郎 真矢みき 筧利夫
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

「交渉人 真下正義」に続く、踊るシリーズのレジェンドムービー第2弾。シリーズで脚本を書いてきて、「MAKOTO」で監督デビューした君塚良一監督の2作目。

2005年2月某日―警視庁・室井管理官が、自らが捜査の指揮をとった殺人事件の捜査の責任をとらされ、逮捕されてしまう。室井を救おうとする若き女弁護士。そして、警察の不正を暴くという大義名分をかざして室井を追い詰める弁護士。そこに警察庁と警視庁の確執が絡み、新城や沖田らの尽力も虚しく、事態は最悪の状況に。一方、新宿北署の現場の刑事たちは、殺人事件の真相を追う。そして、今まで語られることのなかった過去が明らかになったとき、室井はさらなる窮地へと追い込まれる。室井は、果たしてシロかクロか?そして殺人事件の真相は…?!

地下鉄不審車両暴走事件から2ヵ月後、新宿で起きた殺人事件の被疑者が、逃走して車に跳ねられ即死する。被疑者の母親に告訴された事で、責任者の室井慎次が逮捕されるというとこから物語はスタート。被疑者が警官だったということで、お馴染みの派閥問題に巻き込まれたり、物語を大袈裟にする法律事務所が登場したりと、展開はグチャグチャ。よくここまで、膨らませて2時間以内で収めたと感心した。面会のシーンで、スリーアミーゴスが登場し(なんと真下と雪乃の結婚式の案内状を届に来るのだ)、青島とか和久という台詞が登場するのだが、「踊る」の中では和久さんは生きてるんだと思ったら、ホロリときた。今回の舞台は新宿北署ということで、撮影は新宿が多いのだが、なんと福島県いわき市の工場跡地に巨大オープンセットを建ててしまった。冒頭の被疑者逃走のシーンは、凄いぞ。

オフィシャルサイト:http://www.odoru-legend.com/

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2005年8月29日 by p-movie.com

亡国のイージス

未来は渡さない。 ★★★★☆

[05/日]2h07 7月30日より丸の内ピカデリー1他松竹・東急系にて全国ロードショー
[製作]坂上直行 久松猛朗 千野毅彦 住田良能
[原作]福井晴敏(「亡国のイージス」講談社刊)
[監督]阪本順治
[脚本]長谷川康夫
[出演]真田広之 寺尾聰 佐藤浩市 チェ・ミンソ 勝地涼 原田芳雄 中井貴一
[配給]日本ヘラルド映画/松竹
[宣伝]日本ヘラルド映画

日本映画史上空前のスケールで製作された世界規模のスペクタクル・エンターテイメント超大作。出演は、「ラスト・サムライ」の真田広之、「半落ち」の寺尾聰、「感染」の佐藤浩市、「チャンピオン」のチェ・ミンソ、「空中庭園」の勝地涼、「KT」の原田芳雄、「陰陽師II」の中井貴一。監督は、「この世の外へクラブ進駐軍」の阪本順治。

東京湾沖で訓練航海中のイージス護衛艦〈いそかぜ〉の中で、戦後日本最大の危機が進行しつつあった。沖縄米軍基地から奪われた化学兵器〈GUSOH〉が、某国の特殊工作員によって持ち込まれたというのだ。首謀者は、対日工作員ヨンファ。先任伍長・仙石がその情報を掴んだ時、艦長はすでに命を奪われていた。仙石は、イージスシステムの経験者として艦に新たに乗り込んだ如月行が特殊工作員ではないか、と目星をつける。が直後、副長・宮津二佐から総員離艦命令が発動された。苦渋の思いで部下と共に艦を降りる仙石。意外にもヨンファと手を結び、国家に対して反旗を翻したのは、副長の宮津、その人だったのだ。やがて、宮津は無線機を手に取る。「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非ず」。ミサイルの弾頭には、わずか1リットルで東京を廃墟に変える威力を持った〈GUSOH〉が搭載されていた。防衛庁情報局(DAIS)内事本部長・渥美らが対策を練るが、最新鋭の防衛システムを持つ〈いそかぜ〉に隙はない。首都を人質にされながら、なす術もない政府。そんな中、仙石はたった一人で艦に舞い戻る。政府に突きつけられる宮津の要求。対日工作員ヨンファと事件の裏を知る渥美の思惑。そして、正体不明の如月とは何者なのか。やがて政府はF2戦闘機による「いそかぜ」爆撃を決定する。はたして仙石は艦攻撃の前に宮津らの謀略を阻止することができるのか。艦を守りきることができるのか。未曾有の危機の中で男たちの運命が激突する。

「ローレライ」「戦国自衛隊1549」に続く、福井晴敏原作の映画化ということで、今回も反乱もの。まるで、日本版「沈黙の戦艦」である。福井晴敏作品は、男臭い作品が多いので、ワンポイントで必ず女性が登場する。今回は、韓国の女優チェ・ミンソ 。11月下旬に「非日常的な彼女」が公開される。でもこの作品での注目は、勝地涼 。今後、ブレイクするかも。

オフィシャルサイト:http://aegis.goo.ne.jp/

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2005年8月1日 by p-movie.com

オーシャンズ11

前代未聞の強奪作戦開始!

オススメ度:★★★★☆
2001年/アメリカ/カラー/116分

<INTRODUCTION&STORY>

[エキサイティングな犯罪アクション:OCEAN'S ELEVEN]
1960年のフランク・シナトラ主演の「オーシャンと十一人の仲間」を「トラフィック」「エリン・ブロコビッチ」のスティーブン・ソダーバーグ監督がリメイク。オーシャンにはジョージ・クルーニー、その仲間にブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、ケイシー・アフレック(ベンの弟)、カール・ライナー(映画監督ロブの父)、他5名。オーシャンの妻にジュリア・ロバーツ、カジノの所有者にアンディ・ガルシア。

スタイリッシュなカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは、4年の刑期を終えて仮釈放されると同時に、次の犯罪をスタート。それは、ラスベガス大通りの地下200フィートに埋められた巨大金庫から1億6000万ドルの現金を盗み出す前代未聞の強奪作戦。早速、スポンサーと各分野のエキスパートを集めて仲間は10人に。「犯罪ドリームチーム」ともいうべき11人が狙うターゲットは、ラスベガスの3大カジノと呼ばれるベラージオ、ミラージュ、MGMグランドから毎日ギャンブルの入金が1セント残らず集められる地下金庫だ。 オーナーは、ホテル王のベネディクト。血も涙もない冷血漢であり、知力と暴力の限りを尽くしてラスベガスを牛耳ってきた男だ。そして、彼の現在の恋人テスはオーシャンと離婚寸前の愛する妻。オーシャンは、現金だけでなくテスの愛をも奪おうとしているのだ。果たしてその計画とは・・・・?

<REVIEW>

さすが「マグノリア」「トラフィック」と集団映画を撮ったらピカイチの監督だけあり見応え充分。これには人脈の広いジョージ・クルーニーの力があったから(彼はギャラも値切り、制作費も押さえている)だけど。11人は多いかなと思ったが、1人で何役もこなす重労働(本当は11人以上)。泥棒映画にありがちな裏切りはないし、作戦が進みながら計画が徐々に明かされていく展開に安心して見れる。

<TRAILER>

YOUTUBE

<CREDIT>

■製作:ジェリー・ワイントローブ
■監督:スティーブン・ソダーバーグ
■脚本:テッド・グリフィン
■出演:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット ジュリア・ロバーツ アンディ・ガルシア マット・デイモン
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■宣伝:レオ・エンタープライズ

■公式ホームページ: -

[01/米]1h57 2月2日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー
(C)2001 WARNER BROS.ALL RIGHTS RESERVED.

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2002年2月1日 by p-movie.com