がんばれ!ベアーズ<ニュー・シーズン>

ルール無用な、落ちこぼれチームがやってきた! ★★★☆☆
[05/米]1h53 9月23日よりみゆき座ほかにて全国ロードショー

[製作]J・ゲイヤー・コシンスキー/リチャード・リンクレイター
[原作]ビル・ランカスター
[監督]リチャード・リンクレイター
[脚本]ビル・ランカスター、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
[出演]ビリー・ボブ・ソーントン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、グレッグ・キニア
[配給]UIP
[宣伝]マンハッタンピープル

[BAD NEWS BEARS:公開2005年7月22日]
1976年から、シリーズ3作が製作された「がんばれ!ベア-ズ」。3作目は何故か日本にまで遠征に来ていたが、約30年ぶりに新たなテイストで帰ってきた。今回は「スクール・オブ・ロック」の監督で、コーチのバターメイカーには、飲んだくれで女好きのキャラが定着しているビリー・ボブ・ソートンが演じている。

かつては元マリナーズのピッチャーだったバターメイカーだが、今では飲んだくれの害虫駆除稼業。そんな彼に少年野球コーチの話が舞い込む。金のためだと渋々引き受けたのはいいけれど、「ベアーズ」の選手たちは彼以上にヤル気がなく、彼以上に個性的な面々。ところがバターメイカーの娘アマンダと、名うての不良ケリーが加わったことで、ダメチームが徐々に変わっていく。そこから彼らは連戦連勝!ベアーズの快進撃が始まる!

原作が良く出来ているので、オリジナルを現代に置き換えているだけなのだが、バターメイカーをビリー・ボブ・ソートンが演じているので、過激にパワーアップ。とてもじゃないが、ファミリーではお勧めできない。でも「スクール・オブ・ロック」の監督だけあり、構成や話のテンポは上手い。あのクラシックの音楽が懐かし度を盛り上げる。ぜひ、オリジナルを見てから鑑賞して欲しい。

オフィシャルサイト:http://www.bears-movie.jp/top.html

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2005年9月26日 by p-movie.com

青空のゆくえ

秋になったらあなたはいない。初恋の切なさを知った夏。 ★★★★☆
[05/日]1h42 9月17日よりシネ・リーブル池袋にて全国ロードショー

[製作]牛山拓二
[監督]長澤雅彦
[脚本]山村裕二、日向朝子
[出演]森田彩華、中山卓也、黒川芽以、佐々木和徳、多部未華子、三船力也、悠城早矢、橋爪遼、西原亜希、目黒真希
[配給]ムービーアイ エンタテインメント
[宣伝]ムービーアイ エンタテインメント

日本映画界を担う、フレッシュなキャストを揃えた、初恋の痛みをリリカルに描く青春もの。出演は、「幽霊マンション」の黒川芽以、「HINOKIO」の多部未華子。監督は、「ココニイルコト」「卒業」の長澤雅彦。

東京・三軒茶屋。西原中学3年の高橋正樹が突然、今学期限りでアメリカへ転校することを発表。しかも、バスケ部の最後の練習日に、本当は好きな女の子が居たと皆の前で告白する。この発言に、意識始める女子生徒たち。友情?初恋?そして夏休みが始まる。それは、ちょっと痛くて、とても切ない。

ひとりの告白から、物語が展開していくという、とてもシンプルな作品。まず、大手の映画会社では通らない企画だと思うが、これがホノボノとして斬新。下手な監督だと、見ているこっちが恥ずかしくなるのだが、さすが「ココニイルコト」「卒業」の長澤雅彦だけあり、ちゃんと押さえが利いていて上手い。

オフィシャルサイト:http://www.aozoranoyukue.com/

なんと、タイでも9月22日より公開がスタート

http://www.siamzone.com/movie/m/3349/poster

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2005年9月21日 by p-movie.com

チャーリーとチョコレート工場

さぁ、世界一オカシな工場見学へ! ★★★★★
[05/米]1h55 9月10日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]リチャード・D・ザナック、ブラッド・グレイ
[監督]ティム・バートン
[脚本]ジョン・オーガスト
[出演]ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア、ヘレナ・ボナム=カーター
[配給]ワーナー・ブラザース映画
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY]
世界でも有名な児童文学を、「ビッグ・フィッシュ」のティム・バートンが映画化。「シザーハンズ」「スリーピー・ホロウ」でも組んでいるジョニ-・デップに、「ネバーランド」のフレディー・ハイモアが又もや共演。

世界でもっとも有名で、世界でもっとも謎めいている、それがウィリー・ウォンカのチョコレート工場。この15年間、工場に入った者もいなければ、出てきた者もいないのだ。それでも毎日大量に出荷され、世界中で飛ぶように売れているウォンカ・チョコ。この工場を見学できるゴールドチケットを、チョコレートの中に入れるプレゼントを実施。そして幸運な5組の子供と同伴者による、オカシな工場見学が始まった。

原作の並外れたイマジネーションが、ティム・バートンの不思議な映像世界で爆発 !!カラフルなお菓子の森に、チョコレートの川は、CGを使わずにセットを使用。本物のリス100匹を半年掛けて調教したクルミ割りや、1人何十役で登場する従業員のミュージカルシーンとミラクル・ワールドは、大人でも楽しい。ジャンルは、ブラック・コメディーだけど、ラストはほろりと泣けます。

オフィシャルサイト:http://www.charlie-chocolate.jp/

サマータイムマシンブルース

昨日と今日を行ったり来たり ★★★★☆
[05/日]1h47 9月3日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国公開

[製作]安藤親広、本広克行
[原作]上田誠(ヨーロッパ企画)
[監督]本広克行
[脚本]上田誠(ヨーロッパ企画)
[出演]瑛太、上野樹里、与座嘉秋、川岡大次郎、真木よう子、佐々木蔵之介
[配給]東芝エンタテインメント
[宣伝]スキップ

「踊る大捜査線」シリーズで、お馴染みの本広克行監督が、京都の劇団ヨーロッパ企画の芝居を映画化。今回は、プロデュース業も兼ねている。

マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。SF研究などせず、野球をして夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!! ためしに昨日に帰って、壊れる前のリモコン取ってこようと軽い気持ちで乗ってみたら、さぁ大変。想像もつかないような事態が次々と巻き起こってしまう。そして、未来からSF研究会の部員までやって来た。

「交渉人 真下正義」は昨年の秋から冬に撮影していて、本作はタイトル通りに夏に撮影されたもの。実は「交渉人 真下正義」に、ヨーロッパ企画のメンバーが出演しているそう。作品は、タイムスリップ作品には珍しいオバカ系。キアヌ・リーヴスの「ビルとテッド」シリーズをちょっと思い出した。タイムトラベルを何度も繰り返し、トラベルする人数も多いので、1度で解釈するのは不可能。何度もリピートできる、作品です。

オフィシャルサイト:http://stmb.playxmovie.com/

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2005年9月5日 by p-movie.com

容疑者 室井慎次

レジェンドムービー第2弾 ★★★★☆
[05/日]1h57 8月27日より日劇2ほか 全国東宝邦画系にて公開

[製作]亀山千広
[監督]君塚良一
[脚本]君塚良一
[出演]柳葉敏郎 田中麗奈 哀川翔 八嶋智人 柄本明 佐野史郎 真矢みき 筧利夫
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

「交渉人 真下正義」に続く、踊るシリーズのレジェンドムービー第2弾。シリーズで脚本を書いてきて、「MAKOTO」で監督デビューした君塚良一監督の2作目。

2005年2月某日―警視庁・室井管理官が、自らが捜査の指揮をとった殺人事件の捜査の責任をとらされ、逮捕されてしまう。室井を救おうとする若き女弁護士。そして、警察の不正を暴くという大義名分をかざして室井を追い詰める弁護士。そこに警察庁と警視庁の確執が絡み、新城や沖田らの尽力も虚しく、事態は最悪の状況に。一方、新宿北署の現場の刑事たちは、殺人事件の真相を追う。そして、今まで語られることのなかった過去が明らかになったとき、室井はさらなる窮地へと追い込まれる。室井は、果たしてシロかクロか?そして殺人事件の真相は…?!

地下鉄不審車両暴走事件から2ヵ月後、新宿で起きた殺人事件の被疑者が、逃走して車に跳ねられ即死する。被疑者の母親に告訴された事で、責任者の室井慎次が逮捕されるというとこから物語はスタート。被疑者が警官だったということで、お馴染みの派閥問題に巻き込まれたり、物語を大袈裟にする法律事務所が登場したりと、展開はグチャグチャ。よくここまで、膨らませて2時間以内で収めたと感心した。面会のシーンで、スリーアミーゴスが登場し(なんと真下と雪乃の結婚式の案内状を届に来るのだ)、青島とか和久という台詞が登場するのだが、「踊る」の中では和久さんは生きてるんだと思ったら、ホロリときた。今回の舞台は新宿北署ということで、撮影は新宿が多いのだが、なんと福島県いわき市の工場跡地に巨大オープンセットを建ててしまった。冒頭の被疑者逃走のシーンは、凄いぞ。

オフィシャルサイト:http://www.odoru-legend.com/

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2005年8月29日 by p-movie.com