ソウ2

謎は明かされるためにある! ★★★★☆
[05/米]1h34 10月29日より全国TOHOシネコン系ほかにて拡大ロードショー

[製作総指揮]リー・ワネル、ジェームズ・ワン
[監督]ダーレン・リン・バウズマン
[脚本]ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
[出演]ドニー・ウォルバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、フランキー
[配給]アスミック・エース
[宣伝]ファントム・フィルム

[SAW 2:公開2005年10月28日]
前作の衝撃が冷めやらないというのに、早くも2作目が登場。新たなジグソウのゲームへの参加者は8人と刑事たち。演ずるは、「ドリームキャッチャー」のドニー・ウォルバーグ、「ソウ」のショウニー・スミス&トビン・ベル、「ミニミニ大作戦」のフランキー。監督は、これがデビューとなるダーレン・リン・バウズマン。

刑事エリックの下に事件発生の報が来る。現場には惨殺死体が転がっていた。その手口は残虐極まりなく、頭部が半分欠如していた。彼の頭の中に、世の中を騒がせた、連続殺人犯ジグソウの影がちらつく。果たして、過去の事件のように、またしてもジグソウの犯行なのか?

大抵この手のパターンの2作目は、変化球で来ることが多いが、なかなかビックリの直球勝負。前作同様の思いがけない展開と、強烈な死様が見所。でも次回作がもし製作されたら、変化球しか出来ないだろう。

オフィシャルサイト:http://saw2.jp/

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カテゴリー: アメリカ | サスペンス | 映画レビュー

2005年10月31日 by p-movie.com

ドミノ

私だけのスリリングな生きざま ★★★★☆
[05/米]2h05 10月22日より日比谷スカラ座ほかにて全国ロードショー

[製作]トニー・スコット、サミュエル・ハディダ
[監督]トニー・スコット
[脚本]リチャード・ケリー
[出演]キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、ルーシー・リュー、クリストファー・ウォーケン
[配給]UIP
[宣伝]キャシディ

[DOMINO:全米公開2005年10月12日]
「トゥルー・ロマンス」「エネミー・オブ・アメリカ」のトニー・スコット監督が、実在の人物の体験談をヒントにしたアクション巨編。出演は、「ラブ・アクチュアリー」のキーラ・ナイトレイ、「シン・シティ」のミッキー・ローク、「バリスティック」のルーシー・リュー、「マイ・ボディガード」のクリストファー・ウォーケン。

ドミノは名優ローレンス・ハーヴェイの娘としてロンドンで生まれ、恵まれた特権階級の生活を送っていた。そんな生活に馴染めないドミノは、いつしか反抗的な態度が目立つようになる。やがて彼女は美しく成長し、15歳で早くもトップ・モデルして活躍。しかし常にまわりのモデル仲間やマネージャーとの衝突が絶えず、それはビバリーヒルズに移り住んでからも繰り返されていった。大学進学後も彼女の行動は益々エスカレート。しかし大きな転機が訪れる。それは新聞で偶然目にした「バウンティ・ハンター募集」の文字。生きている実感を探し求めていたドミノは、心が沸き立つのを感じる。養成セミナーの主催者で、有名な保釈金保証人のクレアモントはかなりのクセ者だが、バウンティ・ハンターになることを固く心に誓ったドミノは、無理やり彼らの仲間入りを果たすのだった。

ロンドンのタブロイド紙を読んだ監督が、何年かに及ぶインタビューを繰り返し、鮮烈な人生を綴る作品が完成したが、今年の6月27日に本人のドミノは自宅の浴室で謎の死を遂げている。演じるキーラ・ナイトレイが、まさかこういう男っぽい野蛮な役を演じるとは驚いた。ミッキー・ロークも、ダーティーなオヤジぶりがカッコ良く、遂に復活か。

オフィシャルサイト:http://www.domino-movie.jp/

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー

2005年10月24日 by p-movie.com

ビューティフル ボーイ

出会いたい、ほんとうの自分に。 ★★★★☆
[03/泰]1h59 10月15日より新宿シネマスクエアとうきゅうにてロードショー

[製作]エカチャイ・ウアクロンタム
[監督]エカチャイ・ウアクロンタム
[脚本]エカチャイ・ウアクロンタム、デスモンド・シム・キム・ジム
[出演]アッサニー・スワン、井上京子、兵頭裕香、パリンャー・ジャルーンポン
[配給]アートポート

[Beautiful Boxer:タイ公開2003年11月28日]
日本でも井上京子と異種格闘技をしたことがある、ムエタイ選手のパリンャー・ジャルーンポンの幼少から性転換をした1年後までを描いたドラマ。主演はオーディションで選ばれてこの作品で俳優デビューした元ムエタイ選手のアッサニー・スワン。井上京子も本人役で登場し、パリンャ-も特別出演している。ほか「沙羅双樹」の兵頭裕香が、ファン役で出演している。監督は、舞台の演出を数多く手掛けているエカチャイ・ウアクロンタム。

かつて、化粧をして、試合前に女らしいしなやかな踊りを舞い、対戦相手の頬にキスをする、最強のムエタイ選手がいた。観客の中には、客寄せのためのパフォーマンスだと思い、神聖なムエタイを汚す行為だと怒りだす者もいた。しかし、彼は、幼い頃から自分のことを男の体に生まれてしまった女だと信じ、本当の自分をさがし求めていたのだった…。

タイでオカマ作品といえば「アタックナンバー・ハーフ」があるが、こちらは笑えるシーンもあるがかなり真面目に描かれた作品。監督は念入りにリサーチを重ねて脚本を練っているので、タイ映画の中では物語はしっかりしていて見応えアリ。ぜひ、女性に見て欲しい作品。

オフィシャルサイト:http://www.beautifulboy.jp/

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カテゴリー: アジア | ドラマ | 映画レビュー

2005年10月17日 by p-movie.com

この胸いっぱいの愛を

未来からの黄泉がえり ★★★☆☆
[05/日]2h04 10月8日より全国東宝系にてロードショー

[製作]平野隆
[原作]梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」(朝日ソノラマ刊)
[監督]塩田明彦
[脚本]鈴木謙一、渡辺千穂、塩田明彦
[出演]伊藤英明、ミムラ、勝地涼、宮藤官九郎、富岡涼、臼田あさ美
   吉行和子、愛川欽也、古手川祐子、中村勘三郎、倍賞千恵子
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

塩田明彦監督の「黄泉がえり」スタッフが再結集し、もうひとつの優しい奇跡の物語を再び贈る。出演は、「海猿」の伊藤英明、「着信アリ2」のミムラ、「亡国のイージス」の勝地涼、「世界の中心で、愛をさけぶ」の宮藤官九郎。

鈴谷比呂志は、かつて祖母に預けられ1年間を過ごした思い出の町、北九州・門司へ出張する。懐かしさのあまり当時過ごした旅館を訪れた彼は、一人の少年と出くわす。それは当時ヒロと呼ばれていた20年前の自分自身だった。鈴谷は20年前の門司にタイムスリップしたのだ。その周辺には鈴谷と同様に現代からタイムスリップした人達がいた。彼らは自分が戻りたい時間に戻されていたのだった…。実は鈴谷は、想いを寄せていた年上の女性・青木和美が、難病の手術を受けずに死んでいった過去を持っていた。しかし彼女は今は自分の前で生きている…。このままでは鈴谷は再び、ヒロは“和美の死”という悲しみに直面してしまう…。

今年は、タイムスリップ作品が多いけど、これはもどき作品。「タイムコップ」という作品で、同じ人物は一緒になるとどちらも存在出来ないというオチだったが、これがそうだとこの作品は成立しないと思ったら、意外なオチだった。未来からの旅人たちが繰り広げる「黄泉がえり」って、「いま、会いにゆきます」だよね?

オフィシャルサイト:http://www.kono-ai.com/

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2005年10月10日 by p-movie.com

シン・シティ

この街では、愛さえも闘い ★★★★☆
[05/米]2h04 10月1日より丸の内ルーブルほか松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]エリザベス・アベラン、ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[原作]フランク・ミラー
[監督]ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[脚本]ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
[出演]ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッド、
   ジョシュ・ハートネット、ブリタニー・マーフィ
[配給]ギャガ・コミュニケーションズ
[宣伝]ギャガ・コミュニケーションズ

[Sin City:公開2005年4月1日]
原作のフランク・ミラーが、ロバート・ロドリゲスと共同で製作・脚本・監督したコミックの映画化。豪華キャストが揃い、「ホステージ」のブルース・ウィリス、「ドミノ」のミッキー・ローク、「キング・アーサー」のクライヴ・オーウェン、「ファンタスティック・フォー」のジェシカ・アルバ、「ハンテッド」のベニチオ・デル・トロ、「エターナル・サンシャイン」のイライジャ・ウッド、「ホワイト・ライズ」のジョシュ・ハートネット、「アップタウン・ガールズ」のブリタニー・マーフィ、「ワイルド・スピード×2」のデヴォン青木。

高層ビル群が光り輝く巨大な街の裏通り。そこには犯罪に満ちた深い闇が広がっていた。憎しみと裏切りが支配する街“シン・シティ”で、己のルールに従って生きる 3人の男たちは、忘れたはずの愛に出会う。闇の権力に脅かされる女たちを守るため、彼らは命を懸けた闘いに挑む―。

「パルプ・フィクション」のように3本立てで、シン・シティの中で繰り広げられる出来事を描く。主役は、ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン。オープニングとクロージングにジョシュ・ハートネットが登場し、ブルース・ウィリスは前後編に分かれていて、ラストはブルース・ウィリスが締め括る。映像はモノクロだが、ある部分的だけカラーになるという「ランブル・フィッシュ」を思い出す。これは、バイオレンス描写が多く、血を見せないようにするためで成人指定を避ける為だと思う。二刀流の何でも斬ってしまうデヴォン青木の役は、栗山千明にやって欲しかった。早くもシリーズ化が決定している。

オフィシャルサイト:http://www.sincity.jp/

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー | SF・ファンタジー

2005年10月3日 by p-movie.com