東京で繰り広げられる7人の登場人物による3つの物語が交差する群像劇。
ラストのクライマックスに向かっての重なりり方の上手さと、涙腺ポイントがミックスされているので、どこかのポイントで泣けると思う。自分は、宮崎あおいの一人二役のお母さんのエピソードで泣けた(多分、ここで泣く人は少ないと思うけど)。
「シュレック」や「マダガスカル」でお馴染みのドリームワークス製作のアニメーション。今回の主役は、働き蜂のバリー。
声の出演は、ジェリー・サインフェルド、レネー・ゼルウィガー、マシュー・ブロデリック、パトリック・ワーバートン、ジョン・グッドマン、クリス・ロック、バリー・レビンソン、キャシー・ベイツ、リップ・トーン、ミーガン・ムラリー。監督は、サイモン・J・スミス&スティーヴ・ヒックナー。
バリーは新米の働きバチ。でも、毎日同じ仕事をする事にうんざり。そこで、生まれて初めて巣の外へ冒険に出た。そして、心優しい花屋のヴァネッサに命を助けてもらい友だちになる。
でも、あるときスーパーで大量のハチミツを発見する。”どうして人間が僕たちのハチミツを持ってるの?”本当のことを知りたいバリーは人間のハチミツ工場に忍び込むことを決める。ところが、その思いつきは、とんでもない騒動の始まりだった…。
蜂が人間の言葉を喋り、人間を訴えて裁判を起こして勝訴。蜂は花の受粉を止めてしまい生態系が壊れ…と、ムチャクチャな物語が次々と展開されていく。アメリカのアニメーションは、どこへ向かっているのだろう?
因みに、ドリームワークスの次回作は北京五輪に合わせた、「カンフーパンダ」です。
91分 1月26日より
丸の内プラゼールほかにて全国一斉ロードショー
【映画ライター】気まぐれ飛行船
日日日(あきら)の「ちーちゃんは悠久の向こう」(新風舎文庫刊)を映画化。
出演は、「渋谷区円山町」の仲里依紗、「バッテリー」の林遣都、高橋由真、波瑠、奥村知史、小野まりえ、永山菜々、飛田光里、中山祐一朗、霧島れいか、堀部圭亮、西田尚美。監督は、兼重淳。
ちーちゃんとモンちゃんは仲の良い幼馴染み。高校生になっても、相変わらずいつも一緒だ。昔からオカルト好きのちーちゃんに引っ張られ、共に学園七不思議を探るモンちゃんは、ちーちゃんの笑顔を見ているだけで幸せになる。
授業中にこっそり交す秘密の目配せ。2人だけの屋上ランチで食べる、ちーちゃん手作りのお弁当。ちーちゃんだけに打ち明ける家族の問題。こんな穏やかな毎日が永遠に続くようにと願っていた。しかし、そんな二人の周辺で次第に不可思議な出来事が起こり始める。
モンちゃんが抱える秘密、そして二人を待っていた予想外の結末とは―。
シアターN渋谷はホラー映画ばかりやっている映画館なので、てっきりオカルト映画だと思って見ていたのだが、なんかチグハグな展開だなと思っていたところに強烈なオチを時間差で2発食らった。無警戒だったので、完全にやられた。
こういう出会いがあるから、映画鑑賞は止められない。
94分 1月19日よりシアターN渋谷にて公開
【映画ライター】気まぐれ飛行船
前代未聞のふえ青春ギャグムービー!
オススメ度:-
2008年/日本/カラー/99分/実写化(一部アニメ化)
<STORY>
高校卒業を間近にひかえた酒留清彦。彼は進学も就職も蹴ってミュージシャンになる決心をする。
ロックな生活を志した彼は、ギター1本でオーディションに参加することに。会場では数々のバンドが集まる中、たてぶえを持った一人の男が暴れているのが目に入る。これが、清彦とジャガージュン市の初めての出会いだった…。
オーディションの結果、清彦はある芸能人養成所に籍を置くことになる。清彦がやる気になったのも束の間、養成所の男・三太夫セガールに連れられて来たのは、なんと「ふえ科」だった。当然ギター科に入ったつもりだった清彦は驚愕。しかし契約書をよく見ると、そこには「ふえ科入学希望」の小さい文字が。さらに教室の中で清彦を待っていたのは、オーディションで出会ったあの男・ジャガーだった…。
半ば詐欺に近いやり方でふえ科に入れられた清彦は、ジャガーに「ピヨ彦」と名付けられまさに踏んだり蹴ったり。ふえ科でピヨ彦は、謎のヒップホップ忍者・ハマーや、謎のアイドル志望の女の子・高菜という個性的な人間と出会いながらも、いつしかふえ科に馴染んでしまう。ピヨ彦…いや、清彦の目指したロックな生活はどこへ…。
しかしまもなく、養成所の赤字の原因であるふえ科は三太夫セガールから廃止の通告を受ける。彼が言うには「ここ数年ふえ科から支払われていない授業料を払えば存続させる」ということらしいが…、その額はなんと数千万円!ジャガー以外の3人はそれほどふえにこだわりはなかったが、セガールは「ふえ科のメンバーは今後音楽業界では生きていけなくする」と言っているらしい。かくして4人は、お金を工面すべくある作戦を実行することに…。
その頃とある店の奥では、貴重なふえを手に入れようと企む怪しい人物が微笑んでいた…。
(公式サイトより)
<REVIEW>
週刊少年ジャンプに連載中のうすた京介原作のギャグマンガを実写(一部アニメ)化したとてもクダラナイ作品。
出演は、要潤、大村学、高橋真唯、小木博明、なぎら健壱、酒井敏也、板尾創路、カルーセル麻紀。
ギタリストを目指す酒留清彦は、ジャガージュン市と出会って強制的にふえ科に入れられる。しかし、そのふえ科も資金難で存続できないことになってしまう。
そんな時、世界中で注目されている珍笛が日本に上陸。ふえ科のメンバーはその高価な珍笛を奪ってお金を稼ごうとするのだが、そこにまた邪魔が入り、珍笛は何処へ行くのやら?
設定も分からなければ、やりたいこともよく分からない行き当たりばったりのバカ映画。これは、「魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE」や「逆境ナイン」を超える下らなさ。
その中にアイドル志望の役で何故か出演している高橋真唯は、「クワイエットルームへようこそ」の役で激痩せしてたが、顔がホッソリして以前と比べてかなり変わった。
<CREDIT>
■監督:マッコイ斉藤
■脚本:オークラ
■原作:うすた京介
■出演:要潤、大村学、高橋真唯、小木博明、なぎら健壱 ほか
■配給:ハピネット
映画 『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』
2008年1月12日よりシネ・りーブル池袋にて公開
公式ホームページ http://www.liverp.co.jp/jaguar/cinema_top.html
(C) 「ピュー!と吹くジャガー THE MOVIE」製作委員会
【映画ライター】気まぐれ飛行船
リドリー・スコット監督、デンゼル・ワシントン&ラッセル・クロウ共演による実録もの。
他の出演は、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディングJr、ジョシュ・ブローリン、テッド・レヴィン、アーマンド・アサンテ、ジョン・オーティス、ジョン・ホークス、RZA、ルビー・ディー、コモン、ライマリ・ナダル。
ハーレムを仕切るギャングのボスに15年間仕えてきた運転手のフランクは、ボス亡き後に一匹狼として生きることを決意。ベトナム戦争の軍用機を利用して東南アジアの麻薬を密輸する計画を思いつき、大胆な行動力を発揮してそれを実行に移す。
彼のビジネスのスタイルは、安くて良質な「商品」を生産者から直接大量に仕入れ、安価で幅広く大衆に販売するという、家電量販店の最先端のやり方を応用したもの。そのクールに考え抜かれた戦略によって、瞬く間に巨万の富を築き、マフィアからも一目置かれる麻薬王の座に上り詰めるフランク。
彼が派手な行動を慎んだことから、その正体は長い間誰にも気づかれずにいたが、ついに疑惑の目を向ける人物が出現する。刑事のリッチー・ロバーツだ。警官が公然と恐喝や横領の悪事を働いていた時代、汚職に手を染めることを拒んで四面楚歌の身になった彼は、新しく配属された特別麻薬取締局で、ヘロインの供給ルートを粘り強く調査。顔の見えない敵であったフランクを、ジリジリと追いつめていく。
麻薬捜査班設立時の実話を映画化した作品で、麻薬密売のギャングスター編が前半部分で、麻薬捜査班が警察の汚職を暴く捜査編が後半。
デンゼルが麻薬密売人の役をよく引き受けたなと思ったのだが、最後まで見ると納得する。
麻薬密売にわざわざタイまでロケしてるし、デンゼル演じるフランクの家庭も描いていて見応えはある。だけど、2時間37分は長いよ。
160分 2月1日より日劇1ほかにて全国一斉ロードショー
【映画ライター】気まぐれ飛行船