サマータイムマシンブルース

昨日と今日を行ったり来たり ★★★★☆
[05/日]1h47 9月3日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国公開

[製作]安藤親広、本広克行
[原作]上田誠(ヨーロッパ企画)
[監督]本広克行
[脚本]上田誠(ヨーロッパ企画)
[出演]瑛太、上野樹里、与座嘉秋、川岡大次郎、真木よう子、佐々木蔵之介
[配給]東芝エンタテインメント
[宣伝]スキップ

「踊る大捜査線」シリーズで、お馴染みの本広克行監督が、京都の劇団ヨーロッパ企画の芝居を映画化。今回は、プロデュース業も兼ねている。

マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。SF研究などせず、野球をして夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!! ためしに昨日に帰って、壊れる前のリモコン取ってこようと軽い気持ちで乗ってみたら、さぁ大変。想像もつかないような事態が次々と巻き起こってしまう。そして、未来からSF研究会の部員までやって来た。

「交渉人 真下正義」は昨年の秋から冬に撮影していて、本作はタイトル通りに夏に撮影されたもの。実は「交渉人 真下正義」に、ヨーロッパ企画のメンバーが出演しているそう。作品は、タイムスリップ作品には珍しいオバカ系。キアヌ・リーヴスの「ビルとテッド」シリーズをちょっと思い出した。タイムトラベルを何度も繰り返し、トラベルする人数も多いので、1度で解釈するのは不可能。何度もリピートできる、作品です。

オフィシャルサイト:http://stmb.playxmovie.com/

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2005年9月5日 by p-movie.com

容疑者 室井慎次

レジェンドムービー第2弾 ★★★★☆
[05/日]1h57 8月27日より日劇2ほか 全国東宝邦画系にて公開

[製作]亀山千広
[監督]君塚良一
[脚本]君塚良一
[出演]柳葉敏郎 田中麗奈 哀川翔 八嶋智人 柄本明 佐野史郎 真矢みき 筧利夫
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

「交渉人 真下正義」に続く、踊るシリーズのレジェンドムービー第2弾。シリーズで脚本を書いてきて、「MAKOTO」で監督デビューした君塚良一監督の2作目。

2005年2月某日―警視庁・室井管理官が、自らが捜査の指揮をとった殺人事件の捜査の責任をとらされ、逮捕されてしまう。室井を救おうとする若き女弁護士。そして、警察の不正を暴くという大義名分をかざして室井を追い詰める弁護士。そこに警察庁と警視庁の確執が絡み、新城や沖田らの尽力も虚しく、事態は最悪の状況に。一方、新宿北署の現場の刑事たちは、殺人事件の真相を追う。そして、今まで語られることのなかった過去が明らかになったとき、室井はさらなる窮地へと追い込まれる。室井は、果たしてシロかクロか?そして殺人事件の真相は…?!

地下鉄不審車両暴走事件から2ヵ月後、新宿で起きた殺人事件の被疑者が、逃走して車に跳ねられ即死する。被疑者の母親に告訴された事で、責任者の室井慎次が逮捕されるというとこから物語はスタート。被疑者が警官だったということで、お馴染みの派閥問題に巻き込まれたり、物語を大袈裟にする法律事務所が登場したりと、展開はグチャグチャ。よくここまで、膨らませて2時間以内で収めたと感心した。面会のシーンで、スリーアミーゴスが登場し(なんと真下と雪乃の結婚式の案内状を届に来るのだ)、青島とか和久という台詞が登場するのだが、「踊る」の中では和久さんは生きてるんだと思ったら、ホロリときた。今回の舞台は新宿北署ということで、撮影は新宿が多いのだが、なんと福島県いわき市の工場跡地に巨大オープンセットを建ててしまった。冒頭の被疑者逃走のシーンは、凄いぞ。

オフィシャルサイト:http://www.odoru-legend.com/

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2005年8月29日 by p-movie.com

妖怪大戦争

子どもの時にしか出来ない冒険があった。 ★★★★☆
[05/日]2h04 8月6日より丸の内ピカデリー2他松竹・東急系にて全国拡大公開

[製作]黒井和男
[監督]三池崇史
[脚本]三池崇史、沢村光彦、板倉剛彦
[出演]神木隆之介、宮迫博之、南果歩、成海璃子、佐野史郎、菅原文太、近藤正臣、阿部サダヲ、高橋真唯、岡村隆史
[配給]松竹
[宣伝]角川映画

今では、海外でも名の知れたミイケタカシが、「着信アリ」に続いて、角川映画に踊らされた超大作。主演は神木隆之介。その脇を菅原文太、豊川悦司らが固めるという、鉄壁の布陣。しかしそれと同様にすごいのが、この映画のもう一方の主役である妖怪を演じる顔ぶれです。近藤正臣、阿部サダヲ、竹中直人、忌野清志郎、岡村隆史など、妖怪役だけで豪華作品が一本作れそうなキャスティング。
おどろおどろしい特殊メイクに身を包んだ彼らの怪演にも注目です。

今年で10歳になるタダシは両親の離婚により、母と祖父と共に鳥取へ引っ越してきた。しかし家では最近ボケ気味の祖父に翻弄され、学校でもクラスメートになかなかなじめない。そんなある日、タダシは神社の祭で「麒麟送子」に選ばれた。
それは、世界に平和をもたらす正義の味方の役で、大天狗が守る聖剣を洞窟へと取りに行かなければならなかった。その頃日本各地では、子どもが消えたり、怪物が襲いかかってきたりする事件が発生。その黒幕は人間に恨みを持つ魔人・加藤保憲だった。タダシは、日本全国の妖怪たちと力を合わせ、世界の破滅を目論む魔人・加藤保憲率いる悪霊軍団に世紀の戦いを挑むことになる。

水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという作家陣によるプロデュースによるファミリー・ムービー。タダシは、妖術は操れないがゲゲゲの鬼太郎の実写版のようだ。でも鬼太郎の実写版は、来年に堤監督で公開される。荒俣宏の「帝都物語」「帝都大戦」で、登場したカトウが再び登場。でもあまりにも他の登場人物が、おちゃらけキャラなので、演じるトヨエツだけ真面目に演技をしていて浮いている。

オフィシャルサイト:http://yokai-movie.com/index.html

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2005年8月8日 by p-movie.com

亡国のイージス

未来は渡さない。 ★★★★☆

[05/日]2h07 7月30日より丸の内ピカデリー1他松竹・東急系にて全国ロードショー
[製作]坂上直行 久松猛朗 千野毅彦 住田良能
[原作]福井晴敏(「亡国のイージス」講談社刊)
[監督]阪本順治
[脚本]長谷川康夫
[出演]真田広之 寺尾聰 佐藤浩市 チェ・ミンソ 勝地涼 原田芳雄 中井貴一
[配給]日本ヘラルド映画/松竹
[宣伝]日本ヘラルド映画

日本映画史上空前のスケールで製作された世界規模のスペクタクル・エンターテイメント超大作。出演は、「ラスト・サムライ」の真田広之、「半落ち」の寺尾聰、「感染」の佐藤浩市、「チャンピオン」のチェ・ミンソ、「空中庭園」の勝地涼、「KT」の原田芳雄、「陰陽師II」の中井貴一。監督は、「この世の外へクラブ進駐軍」の阪本順治。

東京湾沖で訓練航海中のイージス護衛艦〈いそかぜ〉の中で、戦後日本最大の危機が進行しつつあった。沖縄米軍基地から奪われた化学兵器〈GUSOH〉が、某国の特殊工作員によって持ち込まれたというのだ。首謀者は、対日工作員ヨンファ。先任伍長・仙石がその情報を掴んだ時、艦長はすでに命を奪われていた。仙石は、イージスシステムの経験者として艦に新たに乗り込んだ如月行が特殊工作員ではないか、と目星をつける。が直後、副長・宮津二佐から総員離艦命令が発動された。苦渋の思いで部下と共に艦を降りる仙石。意外にもヨンファと手を結び、国家に対して反旗を翻したのは、副長の宮津、その人だったのだ。やがて、宮津は無線機を手に取る。「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非ず」。ミサイルの弾頭には、わずか1リットルで東京を廃墟に変える威力を持った〈GUSOH〉が搭載されていた。防衛庁情報局(DAIS)内事本部長・渥美らが対策を練るが、最新鋭の防衛システムを持つ〈いそかぜ〉に隙はない。首都を人質にされながら、なす術もない政府。そんな中、仙石はたった一人で艦に舞い戻る。政府に突きつけられる宮津の要求。対日工作員ヨンファと事件の裏を知る渥美の思惑。そして、正体不明の如月とは何者なのか。やがて政府はF2戦闘機による「いそかぜ」爆撃を決定する。はたして仙石は艦攻撃の前に宮津らの謀略を阻止することができるのか。艦を守りきることができるのか。未曾有の危機の中で男たちの運命が激突する。

「ローレライ」「戦国自衛隊1549」に続く、福井晴敏原作の映画化ということで、今回も反乱もの。まるで、日本版「沈黙の戦艦」である。福井晴敏作品は、男臭い作品が多いので、ワンポイントで必ず女性が登場する。今回は、韓国の女優チェ・ミンソ 。11月下旬に「非日常的な彼女」が公開される。でもこの作品での注目は、勝地涼 。今後、ブレイクするかも。

オフィシャルサイト:http://aegis.goo.ne.jp/

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2005年8月1日 by p-movie.com

戦国自衛隊1549

敵は、織田信長 ★★★☆☆
[05/日]1h59 6月11日より有楽座ほか全国東宝洋画系にて全国公開

[製作]黒井和男
[原作]福井晴敏
[監督]手塚昌明
[脚本]竹内清人、松浦靖
[出演]江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、北村一輝、綾瀬はるか、生瀬勝久、嶋大輔、的場浩司、宅麻伸、中尾明慶、伊武雅刀
[配給]東宝
[宣伝]角川映画

1979年のヒット作「戦国自衛隊」を「ローレライ」の原作者である福井晴敏が新たに物語を書き下ろした作品。出演は「竜馬の妻とその夫と愛人」の江口洋介&鈴木京香、「麻雀放浪記」の鹿賀丈史、「ゴジラ FINAL WARS」の北村一輝&伊武雅刀、「雨鱒の川」の綾瀬はるか、「下妻物語」の生瀬勝久、「みゆき」の嶋大輔、「御法度」の的場浩司、「八つ墓村」の宅麻伸、ドラマ「ウォーターボーイズ2」の中尾明慶。監督は「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」「ゴジラ×メカゴジラ」「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」の手塚昌明。

実験中の予期せぬ事故で、的場毅一佐の率いる自衛隊第三特別実験中隊が、460年前の戦国時代にタイムスリップしてしまった。同時に過去への干渉が原因とみられる虚数空間ホールが日本各地に出現し、現代を侵蝕し始める。かつて的場の腹心であり、解散させられた特殊部隊のメンバーだった鹿島勇祐は、事故を引き起こしてしまった神崎怜二尉とともに、的場たちを歴史の彼方から救い出し、ホールによる現代日本の侵蝕を食い止めるために編成されたロメオ隊への参加を決意する。戦国時代へタイムスリップした的場たちの行方は!? そして、鹿島は的場たちを救い現代へ帰還できるのか!? 人類の存亡を賭けた戦いが始まる。

2億円を投じた天母城のオープンセット、自衛隊全面協力による各種装備の登場などスケールのでかい和製SFスペクタクル作品。でもキャスティングは、もう少し考えた方がよかったかも。鈴木京香の役は男性でも構わないし、北村一輝&伊武雅刀は「ゴジラ FINAL WARS」で揃って宇宙人の役をやっていたし、違和感ありあり。歴史の大好きな方には、お勧めします。

オフィシャルサイト:http://www.sengoku1549.com/

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2005年6月13日 by p-movie.com