ターミネーター3

ハイパー・エンターテインメント! ★★★★☆
[03/米]1h50 7月12日より日劇1&3ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]マリオ・F・カサール アンドリュー・G・バイナ ハル・リーバーマン
[監督]ジャナサン・モストウ
[脚本]ジョン・ブラカート マイケル・フェリス
[出演]アーノルド・シュワルツェネッガー ニック・スタール クレア・デーンズ クリスタナ・ローケン
[配給]東宝東和
[宣伝]メイジャー

[超驚愕の衝撃:Terminator 3:Rise of the Machines 全米公開2003年7月2日]
製作会社の倒産、ジェームズ・キャメロンの版権を巡る裁判に疲れての降板、エドワード・フォアロングの薬物問題、ケイト役の変更と数々の問題を打破して前作から12年掛かり、待望の3作目が公開。シュワ以外は、キャストが一新されジョン・コナーには「イン・ザ・ベッド・ルーム」のニック・スタール、ケイト役に「めぐりあう時間たち」クレア・デーンズ、最強マシンT-Xにモデル出身で「エネミー・フォース/限界空域」のクリスタナ・ローケン。監督は「ブレーキ・ダウン」「U-571」のジャナサン・モストウ。

ジョン・コナーと母親サラが人類を滅亡から救って10年。サラは死に、ジョンは身分を隠し放浪生活を続けていた。そこに又もや2体のターミネーターが転送されて来る。1体は最新&最強マシンT-X。もう1体は未来のスカイネットが大量生産したT-850。T-Xはリストにある人物を抹殺し始める。ジョンは怪我の治療をしようと動物病院に忍び込むが、獣医助手のケイトに見つかってしまう。そこへT-Xがやって来る。意外にもターゲットはケイトだった。その時、T-850が登場し二人を助けた。しかし、T-850はジョンの命令に従うように設定されていなかった。T-850は、新たに設定された「審判の日」の為にやって来たのだと言う。果たしてスカイネット計画は、まだ潰れていなかったのか? そしてT-850は、T-Xを倒せる事が出来るのか?

ジョン・コナーのナレーションで始まって終わる、アクション満載の何故かロード・ムービー。監督は、香港スタイルのアクションを避け、ハリウッド・アクションの伝統で勝負をかけている。走りながら全ての建物や車を破壊してしまう「ブルース・ブラザース」ばりのカー・チェイスは、驚きというより爆笑もの。ストーリーが、ストーリーなだけにシリアスにならないようにしているのだろうが、パロディ映画でもやらないような笑いまで入れなくてもいいのに。見ていくうちに徐々にこの映画の世界を思い出し、何か懐かしい人に久しぶりに再会した気分。でもこのシリーズ、もうシュワも登場しないだろうから、次回は連続ドラマにしてみては?

オフィシャルサイト: http://www.t3-jp.com/

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2003年7月14日 by p-movie.com

デッドコースター

予測不可能な衝撃 ★★★☆☆
[02/米]1h30 7月5日より新宿東急ほか全国一斉ロードショー

[製作]ウォーレン・ザイド クレーグ・ペリー
[監督]デヴィッド・エリス
[原案]J・マッキー・グルーバー エリック・ブレス ジェフリー・レディック
[脚本]J・マッキー・グルーバー エリック・ブレス
[出演]A・J・クック マイケル・ランデス アリ・ラータ トニー・トッド
[共同配給]ギャガ・ヒューマックス
[宣伝]トライアル

[ジェッドコースター・ホラー:FINAL DESTINATION2 【R-15】]
邦題は変わってしまったが、「ファイナル・ディスティネーション」の続編。出演は前作の生き残り「キューティ・ブロンド」アリ・ラータ、ミステリアスな葬儀屋「キャンディマン」のトニー・トッド、ほか「SW:エピ2」の A・J・クック、「ジャスティス」のマイケル・ランデス。監督は「奇跡の旅 2」(ビ)や「マトリックス リローデッド」でハイウェイシーンをセカンド監督として手掛けたデヴィッド・エリス。

友人と旅行に出かけたキンバリーは、フリーウェイに入る寸前に大事故の予知夢を見る。事故を防ごうと道を封鎖した。そして彼女が見た予知夢で犠牲になるはずだった7人の前で、事故は起こる。そこに暴走車が突っ込み彼女の車は友達を乗せたまま大破。間一髪で彼女を助けたのは、警官のトーマスだった。しかし、その後に生存者の一人が、不可解な突然死を遂げる。運良く、九死に一生を得ても死が追いかけてくるのだろうか?キンバリーは、1年前に起こった飛行機事故で唯一生き残ったクレアに会いに行き“死の筋書き”の解き明かしを聞きに行く。そして生き残った生存者を集め、一緒に生活をしようとするが、また予知夢を見てしまう。

前作が当たらなかったので、タイトルを変更してしまったが前作を見ていないと面白さ半減。かなり前作を意識した作りになっているので、忘れた人はもう一度おさらいしよう。そして何といっても見せ場は、生存者に次々と襲いかかる死の審判。創意工夫を凝らしたショックな死因は、予測不可能な衝撃。これは以前頻繁に作られていた「13日の金曜日」で、唯一楽しかったジェイソンの殺し方の見せ場と似ている。監督のインタビューも掲載しますが、ネタバレが多いので鑑賞後にどうぞ。

オフィシャルサイト: http://www.deadcoaster.com/

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2003年7月7日 by p-movie.com

チャーリーズ・エンジェル フルスロット

何もかもスケールアップ ★★★★☆
[03/米] 1h43 6月28日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて拡大ロードショー

製作:ドリュー・バリモア レナード・ゴールドマン ナンシー・ジュボネン
監督:McG(マックジー)
脚本:ジョン・オーガスト サイモン・キンバーグ コーマック&マリアンヌ・ウィバーリー
武術指導:ユエン・チョンヤン
出演:ドリュー・バリモア キャメロン・ディアス ルーシー・リュー デミ・ムーア
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
宣伝:マンハッタンピープル

[CHARLIE'S ANGELS FULL THROTTLE 全米公開2003年6月27日]
1976年にスタートし大ヒットした人気ドラマ、地上最強の美女たち!「チャーリーズ・エンジェル」の映画化シリーズ第2弾。今回の敵は、全身整形で久々スクリーン復帰のデミ・ムーア。ほか今回からの登場は、ビル・マーレーに変わって弟役で黒人俳優のバーニー・マック(何故かは本編で判明)、ルーシーの父親役でジョン・クリース(何故かの説明なし)、「ターミネーター2」のロバート・パトリック。前作で登場したエンジェル達の恋人は、そのまま登場。だが、バリモアはトム・グリーンと別れたので、変わりに前作で登場した不気味キャラが変わりに笑いをとっている。カメオで、初代エンジェルの1人と悪役の元夫が登場。

米警察機構の要人をテロリストの巣窟から救出するエンジェルたち。だが指輪を奪われてしまった。その指輪は、凶悪犯罪の告発に不可欠な証人保護プログラムの暗号キーになっていた。その指輪を旅をして捨てようとするのではなく、奪い返そうと捜査を開始する。だが殺し屋が持っていた名簿の中に、エンジェルのひとりディランの名前があった。じつは彼女も証人保護プログラムによって新しい名前を得ていたのだった。ディランの前に復讐の鬼と化した元恋人が登場し、指輪を狙う。だがそのバックには、チャーリーに復讐しようとする、元エンジェルがいた。

007張りのオープニングエピソードから、エンドロールのNG集までパターンは前作と全く変わらず、ハイテンションキャラも健在でコスプレにセクシーさもフルスロット。でも下品なオバカ度と映画オタク度までパワーアップしたのがレベルを下げている。デミ・ムーアも全身整形での登場なのに、鼻水たらして泣かなくてもいいのに。それにしてもチャールズ・ダウンゼントは、映画の中での依頼人を選ぶセンスなさすぎ。今回も3人のエンジェル達の過去が色々と回想シーンで、解き明かされる(おまけで、前作の不気味キャラまで)。ちなみにキャメロンの牛出産立会いシーンは、ロケ中に急遽入れたもので実際のものです。

オフィシャルサイト: http://www.charliesangels.jp/

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2003年6月27日 by p-movie.com

ブルークラッシュ

史上最強サーファーガール ★★★☆☆
[02/米]1h44 6月21日よりシネクイント、7月5日よりシネマサンシャインほか全国順次ロードショー

[製作]ブライアン・グレイザー
[監督]ジョン・ストックウェル
[脚本]ジョン・ストックウェル
[出演]ケイト・ボスワース ミシェル・ロドリゲス サノー・レイク マシュー・デイヴィス
[配給]ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ
[宣伝]ギャガGシネマ×オフィス・エイト

[ビッグウェーブ・ムービー:BLUE CRUSH 全米公開2002年8月8日]
サーフィンにかける女の子たちの青春を描いたビッグウェーブ・ムービー。出演は「タイタンズを忘れない」のケイト・ボスワース、「バイオハザード」のミシェル・ロドリゲス、プロ・サーファーのサノー・レイク、「ビロウ」のマシュー・デイヴィス、「スパイダー」のミカ・ブーレム。監督は 80年代に俳優、「ロック・スター」で脚本を担当していたジョン・ストックウェル。

ハワイのオアフ島ノースショアで開催されるサーフィン大会に挑むアンは、親友のエデンとレナに、高校生の妹ペニーと4人で海辺の小さな家に共同生活をしている。3人は高級ホテルの掃除をし、生計をたてているが生活は楽ではない。でも、大きな波がくればすぐ海に駆けつける毎日を彼女たちは楽しんでいる。3人は観光客にサーフィンをコーチするバイトを始め、アンはプロ・フットボールのスター選手マットと恋に落ちた。世界一の危険といわれるパイプ・ライン・マスターズが近づいてきた。アンの特訓が始まる。だが、以前に海中で岩に衝突した事故が忘れられず、トラウマになり大きな波に尻ごみしてしまうアン。果たして、結果は?

IMAX映画「エクストリーム」や「007/ダイ・アナザー・デイ」のオープニングシーンを手掛けたドン・キングによる撮影は、ダイナミックで臨場感溢れるパイプ・ラインはまさに自分も体験しているようなヴァーチャル感覚。青春スポ根の部分も、ストレートに描いたところが逆に新鮮。全米公開から1年寝かせたが、夏に合わせて映画会社気合いの1本。夏を最高潮に盛り上げる。

オフィシャルサイト: http://www.gaga.ne.jp/bluecrush/

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2003年6月23日 by p-movie.com

マトリックス リローデッド

新たな秘密が明らかになる ★★★★☆
[02/米]2h18 6月7日丸の内ルーブル&プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ジョエル・シルバー
[監督]アンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟
[脚本]アンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟
[出演]キアヌ・リーヴス キャリー=アン・モス ロレンス・フィッシュバーン ヒューゴ・ウィービング ジャダ・ピンケット・スミス モニカ・ベルッチ コリン・チャウ ランダル・ダグ・キム
[配給]ワーナーブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[パワー・アップ第2弾:MATRIX RELOADED 全米公開2003年5月15日]
あの戦いから4年(映画の設定は半年後)。再び新たな秘密が明らかになる。今回からの登場は「アリ」のジャダ・ピンケット・スミス、「アンダー・サスピション」のモニカ・ベルッチ、「恋するシャンソン」のランバート・ウィルソン、「D&D/完全黙秘」のコリン・チャウ、「アンナと王様」のランダル・ダグ・キム。

22世紀の終り、人々は機械に支配されマトリックスと呼ばれるコンピュータの生み出す世界で暮らしている。そしてマトリックスを逃れた反乱者が結集する最後の地下都市ザイオンを救出し、ザイオンの住人を解放する為に、再び救世主ネオ達が、立ち上がる。キーメーカーと呼ばれる謎の人物が、救出のカギと知ると、マトリックスに捕らわれているキーメーカーを誘拐する。

1作目に比べると驚くような映像仕掛けは無いが、ハイウェイを建設してまで挑んだ14分に及ぶチェイスや、スミスがコピー機能を取得しての増殖など引き込まれるシーンは多い。相変らず物語は、この世の因果関係や神に関する宗教に哲学と理解しずらく前半が長い(地下都市ザイオンは、まるで「マッドマックス サンダードーム」)。ネオは人間なのに、モーフィアスを超えて超人に。ワーナーの新作ラインナップから「スーパーマン」のニュー・ヴァージョンが消えたのは、この作品を見たワーナーの上役がもう作らなくていいと思ったのかも。ハイウェイでのチェイスを担当したアクション監督のデヴィッド・エリスのインタビューを間もなく掲載。お楽しみに

オフィシャルサイト: http://whatisthematrix.warnerbros.com/

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2003年6月9日 by p-movie.com