映画ナビゲーター 木香の第28回東京国際映画祭日誌(第3回)

コンペティション

「ぼくの桃色の夢」(中国)

ハオ・ジエ監督の3作目となる自伝的作品(前の2作はフィルメックスで上映)。
小学生からスタートして、大人になって映画監督になるまでのはなし。
中国では、ここ数年ノスタルジー系の作品製作が多い。この作品は、監督の故郷で撮影して主演の2人以外は素人さん。
主人公が、恋する女性をスン・イーが小学生からラストまで演じている。

「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」(アメリカ)

ジャズトランペト奏者チェット・ベイカーをイーサン・ホークが演じたドラマ。唄っているのは、実際にイーサンの声。
ベイカーが全盛期の時に本人主演で映画製作をしていたが、大怪我により中止になっていたとは知らなかった。
アメリカでは来年の公開。

「スナップ」(タイ)

「スナップ」(タイ)昨年映画祭で「タン・ウォン 願掛けのダンス」が、上映されたコンデート・ジャトゥーランラッサミー監督の淡い恋物語。
劇中でも台詞にあったが、「フェーンチャン 僕の恋人」のその後を描いたような、結婚を控えた女性が学生時代の元カレと再会してしまう。
タイでの公開はこれから。

「ガールズ・ハウス」(イラン)

結婚式前日に花嫁が謎の死を遂げる。一体何が…。ここ数年で、イランの検閲は変わってきてるよう。まさか、またミステリー作品が見れるとは思わなかった。

「ニーゼ」(ブラジル)
リオ・デ・ジャネイロの精神病院にて、患者を素晴らしい芸術家に変えた女性精神科医ニーゼの実話物語。

こんなに古くから、犬による動物セラピーを行っていたとは驚いた。
これは、劇場公開して欲しい。


カテゴリー: 映画祭日誌

2015年10月30日 by p-movie.com