ルーマニアで起きた衝撃の実話をフランスが製作した、ショッキングなサスペンス・スリラー。
出演は、オリビア・ボナミー、「輝ける女たち」のミヒャエル・コーエン。
監督のダビッド・モロー&グザヴィエ・パリュは、この作品が認められてハリウッドに招かれ、「the EYE【アイ】」のハリウッドリメークを製作している。
2002年10月7日のルーマニアの首都ブカレスト郊外。フランス人学校の教師クレモンティーヌと夫で作家のリュカは、自然に囲まれた静かな屋敷での落ち着いた生活を気に入っていた。
だがその夜、彼らの幸せと平安は一瞬にして崩壊する。無気味な反復音を響かせ”奴ら”の蹴撃は突然はじまった。電気が切れ、懐中電灯のような照明を手から放つ、姿の見えない”奴ら”が屋敷に迫り、やがて侵入を開始した。屋敷は暗黒の迷路と化し、閉ざされた林は彼らの悲鳴と絶叫を閉じ込める。次第に追い詰められた2人を、”奴ら”はなおも執拗に追い続ける。果たして2人に夜明けは訪れるのだろうか…。
郊外の夜道で電柱に激突して動かなくなった車に乗っていた母親と娘や、孤立した林の中に建つ一軒家の屋敷に住む夫婦が、何者かに狙われるという77分間の古典的なスリラー。
低予算で短くても、観客を楽しませることが出来るという、お手本のような作品。しかしかなりの説明不足、でもそれは確信犯です。
77分 1月26日よりシネセゾン渋谷にてレイトロードショー
【映画ライター】気まぐれ飛行船
カテゴリー: 映画レビュー
2008年2月12日 by p-movie.com