生きているのは、おとなだけですか ★★★☆☆
[04/米]2h21 8月7日よりシネカノン有楽町ほかにて全国一斉公開
[製作]是枝裕和
[監督]是枝裕和
[脚本]是枝裕和
[出演]柳楽優弥 北浦愛 木村飛影 清水萌々子 韓英恵 YOU
[配給]シネカノン
[宣伝]シネカノン
「ワンダフルライフ」「ディスタンス」の是枝裕和監督が、88年に実際に起こった事件をモチーフに着想から15年の歳月を経て遂に完成させた作品。キャストは4人のフレッシュな子役と「ビストル・オペラ」の韓英恵。ご存知、柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞している。
トラックからアパートに荷物が運び込まれてゆく。引っ越してきたのは母と4人の子どもたち、明、京子、茂、ゆきだ。大家には母と長男だけのふたり暮らしと嘘をついた。子どもたちは学校に通ったことがなく、父親もみな別々だ。 それでも母がデパートで働き、12歳の明が母親代わりをすることで、家族は彼らなりに幸せな毎日をすごしていくのだった。 そんな日常に変化が訪れる。母が新しく男をつくって家出をしてしまったのだ。明の手元に残されたのは20万円の現金と「よろしくネ」と記されたメモ。 この日から、誰にも知られることのない4人の子どもたちだけの”漂流生活”が始まることになる。
演技経験のない子供たちとコミュニケーションを重ねながら、独自の演出によって彼らの姿をフィルムに焼き付けるという演技を超越したリアルな成長が刻まれた作品。母を思う無垢な心、外の世界に対する憧れと葛藤、次第に苦しくなっていく生活。知恵と勇気を絞って助け合いながら生きる姿は、深い感動を呼び起こした。でも、ちょっと長いかな。
オフィシャルサイト:http://www.daremoshiranai.com/