一途な愛か禁断の誘惑か ★★★☆☆
[03/米]2h04 5月22日よりシネ・アミューズほかにて全国ロードショー
[製作]オ・ジョンワン
[原作]ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ「危険な関係」
[監督]イ・ジェヨン
[脚本]イ・ジェヨン キム・デウ キム・ヒョンジョン
[出演]ペ・ヨンジュン イ・ミスク チョン・ドヨン チョ・ヒョンジェ
[配給]シネカノン 松竹
[宣伝]樂舎
[Untold Scandal 韓国公開2003年10月2日 【R-18】]
フランスの恋愛心理小説の名作「危険な関係」を、18世紀の朝鮮李朝末期に置き換えた時代絵巻。ペ・ヨンジュンが映画初出演作品に選んだと言うだけで、話題沸騰中。共演は「情事」のイ・ミスク、「ハッピーエンド」のチョン・ドヨン、日韓共同制作ドラマの「STAR’S ECHO~あなたに逢いたくて~」のチョ・ヒョンジェ。監督は「情事」「純愛譜」のイ・ジェヨン。
時は18世紀末、李朝末期の朝鮮。政府高官ユ長官の妻チョ夫人は子宝に恵まれず、夫は16歳の側室を迎え入れようとしている。夫の前では婚礼の準備を気にかけるなど寛大な態度を見せるが、内心は穏やかではない。彼女は従兄弟のチョ・ウォンにある提案をする。花嫁のソオクを婚礼の前に妊娠させよ、と。チョ・ウォンにとってチョ夫人は初恋の人であったから、その彼女を奪ったユ長官への復讐になるし、チョ夫人にとっても夫への最大の復讐になるというわけだ。文武両道に長けているが、高位官職を嫌って書画の風雅を楽しみ、女たちとの戯れに日々を過ごしているチョ・ウォンは、好奇心旺盛な16歳の娘を落とすなど簡単すぎてつまらないと断る。彼の目下の狙いは、結婚前に急死した夫に9年間も貞節を守りつづけている未亡人、チョン・ヒヨンだった。そこで賭けが決まった。チョ・ウォンがヒヨンを落とせたら、チョ夫人は褒美として”かつて望んでいたけれど手に入らなかったもの”を差し出す。負けたらチョ・ウォンは僧侶になる。証拠はヒヨンが27年間守ってきた処女の血になった。
1959年の映画化ではジェラール・フィリップス、1988年版ではジョン・マルコヴィッチが演じた、冷血好色のプレイボーイ役に「冬のソナタ」のぺ・ヨンジュンが演じた官能絵巻。ほかにミロス・フォアマン監督の「恋の掟」や、現代に舞台を置き換えた青春ドラマ「クルーエル・インテンションズ」等もある。韓国の俳優は同じような役柄を演じるのは嫌がり、常に違う役を好むそう(だから、続編ものはほとんど無い)。オールヌードまで披露して挑んだ作品あけあってヨン様ファンにはたまらない作品だろうけど、「冬ソナ」チュンサンのファンには、イメージが崩れてショッキングだろう。
オフィシャルサイト:http://www.scandal-movie.com/