N.Y.式ハッピー・セラピー

キレ者にはキレる医者を ★★★☆☆
[03/米]1h45 3月20日よりシャンテシネほか全国順次ロードショー

[製作]バリー・ベルナルディ ジャック・ジャラプート
[監督]ピーター・シーガル
[脚本]デヴィッド・ドーフマン
[出演]ジャック・ニコルソン アダム・サンドラー マリサ・トメイ ジョン・タトゥーロ ウディ・ハレルソン
[配給]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]キャシディ

[Anger Management 全米公開2003年4月11日]

「恋愛適齢期」のジャック・ニコルソンと「ビッグ・ダディ」のアダム・サンドラーが共演した21世紀型セラピー・コメディー。主演は他に「イン・ザ・ベッドルーム」のマリサ・トメイに、サンドラー映画常連のジョン・タトゥーロ。カメオでヘザー・グラハム、ジョン・C・ライリー、ジョン・マッケンローやNYに馴染み深い人達が登場する。監督は「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」のピーター・シーガル。

ニューヨーク。ブルックリン育ちのデイヴは、幼い頃から悪ガキ連中にいじめられても、文句ひとつ言えない気の弱い男の子だった。それから25年がたった今も恋人リンダとのキスに人目をはばかるほど、優柔不断で本音をぶちまけられない青年に成長していた。出張のため飛行機に搭乗した彼は、自分の席が横柄な男に占拠されているのを目の当たりに。「隣が空いている」と声をかけてくれた見知らぬ男の親切に甘えることにする。これがデイヴの不幸の始まりだった。機内上映のコメディ映画をしぶしぶ一緒に観ることになった彼は、客室乗務員に映画鑑賞用のヘッドホンを頼むが、彼女は同僚とのお喋りに夢中。たまりかねたデイヴが、一声かけ、彼女の腕に触れた途端、事件は起きた。デイヴは暴行罪で逮捕されてしまったのだ。裁判で抑制セラピーを受けることになったデイヴのもとにやって来た医師は、飛行機で席を勧めた男だった。

全米では1億ドルを稼ぎ出す大ヒットした作品だが、日本では昨年秋の公開から延びに延びてやっと公開。しかも全国ロードショーから、ミニシアター公開になってしまった。いかに日本がコメディー作品の公開が難しいかが分かる。作品はニコルソンの無理難題セラピーに、キレずに耐えるサンドラーの行動が楽しいアメリカお得意のハチャメチャなノリ。ウディ・ハレルソンが男娼で登場するのが気色悪い。勿論、ラストはサンドラー作品お得意の楽しいハッピーエンドです。

オフィシャルサイト:http://www.uipjapan.com/ny/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2004年3月22日 by p-movie.com