電話を切れば、殺される ★★★☆☆
[03/米]1h21 11月22日より日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー
[製作]デイヴィッド・ザッカー ギル・ネッター
[監督]ジョエル・シューマカー
[脚本]ラリー・コーエン
[出演]コリン・ファレル フォレスト・ウィティカー ケイティ・ホームズ ラダ・ミッチェル
[配給]20世紀フォックス(極東)映画会社
[宣伝]20世紀フォックス
[1シチュエーション・スリラー:PHONE BOOTH 全米公開2003年4月4日]
「タイガーランド」でコンビを組んだ、ジョエル・シューマカー監督とコリン・ファレルによる電話BOXの中で展開される恐怖体験。共演は「パニック・ルーム」のフォレスト・ウィティカー、「ケイティ」のケイティ・ホームズ、「ピッチブラック」のラダ・ミッチェル、電話の声は、監督の作品に3度も出演してるキーファー・サザーランド。全米では無差別ライフル射撃事件で犯人逮捕まで公開が伸び、日本では当初は9月にニュー東宝での公開だったが、評判の良さに劇場がスカラ座1に上がり、公開が伸びた。
スチュは自称一流のパブリシスト。傲慢で嘘をつくことをなんとも思わない軽薄な業界人。今日もアシスタントを従え、2台のケータイでクライアントと媒体を操りながらニューヨークのど真ん中を闊歩する。やがてアシスタントと別れたスチュはこの界隈に1台しかない電話ボックスに入り、結婚指輪を外してクライアントの新進女優パメラに電話をかけた。しかし、スチュが受話器を置いて外に出た途端、ベルがけたたましく鳴り始める。思わず受話器を手に取ったスチュ。そして、それが悲劇の始まりだった。電話の発信者はなぜかスチュの私生活を熟知していた。彼はどこからかライフルでスチュを狙い、言うことを聞かなければ殺すと脅迫する。そして、その公衆電話をめぐってスチュといざこざを起こしたポン引きが目の前で射殺される。ボックスを包囲する警察。スチュに電話を切るよう説得するレイミー警部。妻と恋人に真実を告白して謝罪しろと強要する電話の声。やがて妻ケリーとパメラも現場にやってくる。この異様な状況の中で、スチュがとった行動とは!?そして彼は、閉じ込められているその電話ボックスから生きたまま脱出することが果たして出来るのか?
開放的な密室という電話ボックスの中だけで、展開できる企画として製作された新感覚シチュエーション・スリラー。撮影期間は2週間も掛かってないが、ロスの1ブロックを借りきり、カメラを4台同時回しや、建物をまるまる隠してしまうほどの反射カーテン使用とハリウッド映画でなければ出来ない作品。展開はほぼ緊迫状態でスリルたっぷりだが、ちょっと80分は短い。もう少し、見たかった。
オフィシャルサイト:http://www.foxjapan.com/movies/phonebooth/index.html