ニコラス・ケイジ版「ペーパー・ムーン」★★★☆☆
[03/米]1h56 10月4日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー
[製作総指揮]ロバート・ゼメキス
[製作]ジャック・ラプキ リドリー・スコット スティーブ・スターキー ショーン・ベイリー テッド・グリフィン
[原作]エリック・ガルシア(ソニー・マガジンズ)
[監督]リドリー・スコット
[脚本]ニコラス・グリフィン テッド・グリフィン
[出演]ニコラス・ケイジ サム・ロックウェル アリソン・ローマン ブルース・マッギル
[配給]ワーナー・ブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ
[スタイリッシュ・コンムービー:Matchstick Men【PG-12】]
「ブラックホーク・ダウン」「グラディエーター」のリドリー・スコットが、「ウインドトーカーズ」「アダプテーション」のニコラス・ケイジを初めて主演に迎えた潔癖症の詐欺師が主役の騙しムービー。共演は「コンフェッション」のサム・ロックウェル、「ホワイト・オランダー」のアリソン・ローマン、「キューティ・ブロンド ハッピーMAX」のブルース・マッギル。
詐欺師のロイは神経質な潔癖症。下着や靴下を小さくたたんできちんと積み上げないと気が済まない。食事も食器が汚れるのでツナ缶からそのまま食べている。そんな彼が、詐欺稼業に没頭している時だけは、潔癖性を忘れて芸術的ともいえる手腕を発揮するのだ。ある日ロイの前にあらわれたのが、離婚時に妊娠していたかつての妻が産んだ実の娘アンジェラ。14歳の彼女が父の家の汚れひとつないカーペットを靴を脱がずに踏みつけた瞬間から、彼の人生は思いもかけない方向に変わっていく。「パパの仕事を私もやってみたい!」とせがむ娘に逆らえず、ついつい自分の手腕を披露してしまうロイだったのだが・・・。
登場人物も少なく地味な作品で、大作ばかり撮っているリドリー・スコット監督が何故という作品だが、コンムービーは大袈裟にするほど荒が見えてしまうので、この程度が丁度いいのかも。それと「ホワイト・オランダー」で大女優を相手に引けを取らなかったアリソン・ローマンの演技が、ここでも目立つ。二人の親子詐欺振りは「ペーパー・ムーン」のよう。
オフィシャルサイト:http://www.matchstick-men.jp/