斬新アクション・エンターテインメント ★★★★☆
[03/日]1h56 9月6日よりほか全国松竹・東急系にて全国公開 【R-15】
[製作]森昌行 齋藤恒久
[原作]子母沢寛
[監督]北野武
[脚本]北野武
[出演]ビートたけし 浅野忠信 大楠道代 夏川結衣 ガダルカナル・タカ 橘大五郎 大家由祐子 岸部一徳 石倉三郎 柄本明
[配給]松竹 オフィス北野
[宣伝]P2
北野武(ビートたけし監督も含む)監督11作目は、三池崇史&役所広司で企画が進
んでいた事もある勝新で26本製作された「座頭市」の再映画化。ヴェネチアでは
銀獅子(監督)賞・「CIAK観客賞」(伊映画誌が観客の投票で選ぶ)・「デジ
タル・アワード」に、映画祭とは別に獲得した「オープン2003特別賞」と合わせ
て4冠に輝いてる。出演者は「珈琲時光」の浅野忠信、「顔」の大楠道代、「陰
陽師」の夏川結衣、「福耳」のガダルカナル・タカ、橘菊太郎劇団若座長の橘大
五郎、「キッズ・リターン」の大家由祐子、「ゲロッパ!」の岸部一徳、「どら
平太」の石倉三郎、「花」の柄本明。
その日、三組の旅人が同じ宿場町に入る。ひとりは金髪頭に朱塗りの杖を持った
盲目の居合の達人・座頭市。二組目は服部源之助と妻おしの。浪人の身だが腕は
立つ服部は、病気のおしのの為に用心棒の働き口を探していた。そして三組目は、
旅芸者のおきぬ&おせい姉妹。やがて、飲み屋「的屋」で服部と市は初めて出会
う。とんでもなく腕が立つ二人は、その抜きん出た強さゆえに、やがて命をかけ
て対決せざるをえない宿命にあった。宿場町を仕切っているヤクザ・銀蔵一家の
用心棒となった服部。銀蔵とつるんでいる扇屋を仇の一人と踏んで近づくおきぬ
とおせい。銀蔵一家が仕切る賭場で大立ち回りを演じた市。同じ日にこの町にやっ
てきた、訳ありの三者の運命の糸はやがて絡み合う。銀蔵一家、そして服部との
壮絶な戦いに挑む座頭市。問答無用の戦いが幕を開けようとしていた。
今までのたけし作品とは打って変わった、超アクション・エンターテイメント作
品。物語はとても分り易く、テンポもリズムもよい。立ち回りは、なんとCGによ
るチャンバラ。このすごい映像を見せられてしまうと、タップダンスだろうと金
髪(勝新の市と切り離すのは、これしかないと思ったそう)だろうと、何でも許せ
てしまう。でも最後の最後のオチで、違うというのが決定的となるけどね。
R-15指定だが、バイオレンスはさほどドギツくない。多分、放送禁止用語だらけ
なのが影響したのだろう。
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