ロスト・イン・ラ・マンチャ

「ドン・キホーテ」は、こうして作られなかった ★★★★☆
[02/米・英]1h33 5月10日よりシネ・アミューズほか全国順次ロードショー

[製作]ルーシー・ダーウィン
[監督]キース・フルトン&ルイス・ペペ
[出演]テリ-・ギリアム ジョニー・デップ ジャン・ロシュフォール ヴァネッサ・パラディ
[配給]シネカノン
[宣伝]シネカノン

[完成版が見たくなる、最高の予告編!:Lost In La Mancha]
「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「WATARIDORI」と面白いドキュメンタリーの公開が目立っているが、ここに前代未聞のドキュメンタリー作品が登場。今までにも映画製作のメイキングはあったが、この作品はなんと制作費50億円をかけた「未来世紀ブラジル」「バロン」「12モンキーズ」の鬼才テリー・ギリアム製作の「ドン・キホーテ」が、撮影途中で中止になってしまう過程を記録したドキュメンタリーである。

舞台は17世紀スペインのラ・マンチャ。タイムスリップしてきた現代のCMプロデューサーが、ドン・キホーテと出会い従者のサンチョ・パンサに間違えられる波乱の連続、アルティシドーラ姫との恋ありとファンタジーな作品。ドン・キホーテに「パリ空港の人々」のジャン・ロシュフォール、CMプロデューサーに「ショコラ」のジョニー・デップ、姫にデップの私生活のパートナーで「橋の上の娘」のヴァネッサ・パラディ。

撮影中に監督や出演者が現場で揉めて降板し、新たに撮り直すという話はよく聞く。でも撮影途中で中止になってしまうことは、よっぽどの事がない限りない。だが信じられない最悪な出来事が製作スタッフに襲いかかる。何故、製作途中で中止になったのか知りたくない? ちなみにギリアムの新作は、グリム兄弟の冒険を描く「ブラザース・グリム」で、出演はマット・デイモン&ヒース・レジャー。今度は大丈夫か?


カテゴリー: アメリカ | ヨーロッパ | 映画レビュー

2003年5月11日 by p-movie.com