戦場のピアニスト

第55回カンヌ映画祭パルムドール受賞 ★★★★☆
[02/仏・独・英・ポーランド]2h28 2月15日より日劇1ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー
[製作]ロマン・ポランスキー ロベール・ベンムッサ アラン・サルド
[原作]ウワディスワフ・シュピルマン(春秋社)
[監督]ロマン・ポランスキー
[脚本]ロナルド・ハーウッド
[出演]エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン フランク・フィンレイ
[配給]アミューズ・ピクチャーズ
[宣伝]マンハッタンピープル

[魂を揺さぶる真実の物語:The Pianist 全仏公開2002年10月2日]
2002年5月26日、キャリア40年にしてカンヌ映画祭のパルムドール賞を受賞したロマン・ポランスキー 監督の半世紀以上を経て自らの原体験と近い人生を送ったピアニストのウワディスワフ・シュピルマンの体験を映画化。出演は「マリーアントワネットの首飾り」のエイドリアン・ブロディ、「ブレイド2」の トーマス・クレッチマン、「私家版」のフランク・フィンレイ。

1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻した時、ウワディスワフ・シュピルマンはワルシャワの放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人であるが故にゲットー(ユダヤ人居住区)に移され、飢えや無差別殺人に脅える日々を強いられる。やがて何十万人ものユダヤ人の移送が始まる。友人に助けられ、家族の中でたった一人収容所行きを免れたシュピルマンは、決死の思いでゲットーを脱出。瓦礫の山と化した街で必死に生きていく。だが、ある晩とうとう一人のドイツ軍将校に見つかってしまった…。

戦場を生き抜いたひとりの名ピアニストの驚くべき実話を描いた感動作品。約2時間30分のうち半分近くが、主人公ひとりのシーンでセリフも無くドキュメンタリータッチ。次に何が起こるか予測不可能で見ていてハラハラ。撮影もどこで撮ったのか驚いてしまうほど建物も粉々状態。そして過去一度も登場しなかった親切なドイツ人将校が登場。最後まで飽きさせない。

オフィシャルサイト: http://www.pianist-movie.jp/


カテゴリー: ヨーロッパ | 映画レビュー

2003年2月16日 by p-movie.com