自分の息子には人生を与えたかった ★★★★☆
[02/米]1h59 10月5日より日劇1ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー
[製作]リチャード・F・ザナック ディーン・ザナック サム・メンデス
[監督]サム・メンデス
[原作]マックス・アラン・コリンズ&リチャード・ピアース・レイナー
[脚本]デヴィッド・セルフ
[出演]トム・ハンクス タイラー・ホークリン ポール・ニューマン ジュード・ロウ スタンリー・トゥッチ
[配給]20世紀フォックス(極東)映画会社
[宣伝]20世紀フォックス
[組織の掟と愛の再生を描いたアクション叙事詩:The Road to Perdition]
アカデミー主演男優賞に2度輝いたトム・ハンクスと「リプリー」で助演男優賞にノミネートされたジュード・ロウ、そして最後の銀幕のスターことポール・ニューマン。この3人の大スターと「アメリカン・ビューティー」でアカデミー作品・監督賞を獲得したサム・メンデスの夢のようなコラボレーションが実現させ久々のギャング映画が誕生。共演は「ミセス・パーカー/ジャズエイジの華」のジェニファー・ジェイソン・リー、「シェフとギャルソン、リストランテの夜」で共同脚本・共同監督&主演をこなした才人スタンリー・トゥッチ、「エリザベス」のダニエル・クレイグ、2000人のオーディションで選ばれた新人タイラー・ホークリンと「グッドナイト・ムーン」の子役リーアム・エイケンが、ハンクスの息子役で出演。
時は旧30年代、大恐慌真っ只中のシカゴ。マイケル・サリヴァンはアイルランド系ギャングの殺し屋として働いていた。しかし、ギャングのボスの息子・コナーが話し合いの途中で相手を射殺、仕方なく手を貸したマイケルは、興味本位で父親の仕事を見ようとした長男に殺しの現場を見られてしまう。コナーは、父親とマイケルの親密さを苦々しく思っていたのもあり、口封じでサリヴァンともども殺すことを決意する。妻と次男の命を奪われたサリヴァンは、生き残った長男とともに復讐と救済を求めて旅立った。コナーの凶行を許し再出発するためにボスから和解金が提示される。だが、サリヴァンは受け取ろうとせずにメッセンジャーの頭を銃でぶち抜いた。シカゴのイタリア系マフィアを牛耳るフランク・ニッティを訪ねて支援を仰ぐが既に彼のもとにはボスの父子が来ていた。二人の息子の狭間でボスが選んだのはデキが悪くとも血の繋がったコナーだった。ニッティは殺し屋マグワイアをサリヴァンに差し向ける。
旧30年代という時代が舞台だが、「アメリカン・ビューティー」と同じく父親の苦悩を描いた作品。物語を占めているのは、ファミリーから追われる身となったサリヴァンと長男の生きる術を伝えるロードである。タイトルの“パーディション”とはサリヴァンと息子のマイケル・サリヴァン・ジュニアが目指す町の名であり、同時に“地獄”を碗曲的に意味する言葉でもある。ここで大きく係わって来る殺し屋マグワイアは、年をとった役だった為に、ジュード・ロウは髪は禿げ、顔色は不気味で歯はボロボロ、殺した死体の写真を撮るのが趣味と不気味キャラに扮している。おそらくこの作品もアカデミー賞に絡んでくるだろう。
オフィシャルサイト:http://www.foxjapan.com/movies/roadtoperdition/