トムヤンクン・ウエスタンムービー ★★★★☆
[00/泰]1h54 7月27日よりシネクイントにて全国順次快進撃ロードショー
製作:ノンスィ・ニミブット
監督:ウィシット・サーサナティヤン
脚本:ウィシット・サーサナティヤン
出演:チャッチャイ・ガムーサン ステラ・マールギー スパコーン・キッスワン
配給:日活+トライエム
宣伝:トライエム
[タイ版西部劇:Tears of the Black Tiger/Fa talai jone]
ノンスィ・ニミブット監督のデビュー作「Dang Bireley’s and Young Gangsters」(未)や日本でも公開された「ナン・ナーク」の脚本家ウィシット・サーサナティヤンのデビュー作は異色のトムヤンクン・ウエスタン。出演は「Dang・・・」で共演済みのチャッチャイ・ガムーサンとスパコーン・キッスワン。スパコーンは「デッド・アウェイ」や日本公開予定の「MONRAK TRANSISTOR」にも出演している。ヒロインのステラ・マールギーは、イタリア育ちでモデルなどを経て映画は初出演。もうじき父親の事業を継いで社長になるとか。主人公の少年時代を演じたスウィニット・パンジャマワットは、秋公開のニミブット監督新作「ジャンダラ」や最新作「THREE」にも出演している。(詳しくは「タイ旅行映画日誌-その13-」をどうぞ)
戦争中に疎開した村でダムとラムプイは出逢った。9年後にバンコクの大学で2人は運命的な再会を果たして結婚を誓う。だが、ダムの父親が村長の座を狙う盗賊に殺され、ダムは復讐へ挑む。形成不利なところを悪名高い盗賊団に助けられたダムは“ブラック・タイガー”の名で身を投じる。数年後、捕らえた警部の処刑を命じられたダムは、警部の婚約者がラムプイと知ると、仲間に嘘をつき逃がしてしまう。盗賊団が、ラムプイの婚礼に襲撃を企てる計画を知ったダムは、ラムプイを守る事を決意。だが長年の相棒でライバルでもあった仲間は許さなかった。
セットや衣装は原色で、インド映画や「ディック・トレイシー」を思い出すほどの総天然色。そして戦闘シーンは、ロケット砲まで飛び出す滅茶苦茶ぶりさが凄まじい。こんな珍品は、タイでは2度と見れないでしょう。監督は作品が日本の映画や漫画の影響を受けていると告白している。それは鈴木清順作品と「愛と誠」。さあー、ぜひ大勢でワイワイ騒いで見てね(多分、大勢で見に行くと割引制度もあると思うし)。そして、みんなでハーモニカを吹こう!!
オフィシャルサイト: http://www.cinema-angel.com/blacktiger/