リベラ・メ 

消防士VS連続放火犯 ★★★★☆
[00/韓] 1h59 11月17日より丸の内プラゼールほか全国松竹系にてロードショー

[監督] ヤン・ユノ
[脚本] ヒョン・チョンヨル ヨ・ジナ
[出演] チェ・ミンス チャ・スンウォン ユ・ジテ キム・キュリ
[配給] 松竹/FRAP.
[宣伝] P2

[バーニング・エンターテインメント:Libera ME]

今年のゆうばり冒険ファンタスティック映画祭&東京ファンタスティック映画祭で上映された消防隊員たちと知能放火犯の攻防を描いたミステリー・アクション。出演は「ユリョン」「ソウル」のチェ・ミンス、「アタック・ザ・ガス・ステーション!」「リメンバー・ミー」のユ・ジテ、「囁く廊下~女校怪談」のキム・キュリ、「反則王」のパク・サンミョン、韓国映画史上最高の悪役を演じた「新羅の月夜」のチャ・スンウォン。監督は本作が5本目のヤン・ユノ。「リベラ・メ 」とはラテン語で「我を救い給え」。

釜山市全域に原因不明の火災が頻発していた。消防署の女性調査員は同一犯による放火の疑いを持つが警察は非協力的。通報でガソリンスタンドに急行した消防隊員のサンウは現場で哀れむように笑みを浮かべて挑発する若い男を目撃する。この火を熟知して緻密な計画を練ってくる知能放火犯は次々と犯行を重ねていく。遂に警察も動き出し、放火犯の正体を突き止めて追い詰めようとするサンウだったが、逆に犯人は女性調査員を人質にとって、給水栓を止めた病院に火を放ち絶望的な闘いに挑んできた。

釜山市の全面協力により、火災シーンの撮影は全て街の中心で行なわれ、実在する建物を壊したり居住区にセットを作って燃やしたりと、CGやセットを使わずに全部本物。この迫力は「バック・ドラフト」といい勝負。主演のチェ・ミンスは孤独な男を完璧に演じるためにスタントマンを拒否して、頭部に十数針も縫う怪我を負っている。以前、韓国映画はジャンルも様々で一言では言い表せないと書いたが、最近大量に作品を見ていて人物像を深く描いていて丁寧な作り方をしている作品が多い事に気着いた。

オフィシャルサイト: http://www.liberame.jp/


カテゴリー: アジア | 映画レビュー

2001年11月19日 by p-movie.com