リトル☆ニッキー

霊界おとぼけコメディー ★★★☆☆
[00/米] 1h33 5月26日より日劇プラザほか全国東宝洋画系にてロードショー

製作総指揮:アダム・サンドラー ロバート・エンゲルマン
監督:スティーブン・ブリル
脚本:アダム・サンドラー スティーブン・ブリル ティム・ハーリヒ
出演:アダム・サンドラー ハーベイ・カイテル パトリシア・アークエット クエンティン・タランティーノ
配給:ギャガ・ヒューマックス
宣伝:LIBERO

タイ映画旅行日誌(その9)でも紹介したアダム・サンドラーのオバカ映画。今回はいつものアダム映画に比べると出演者も豪華でお金も掛かっている。出演は「U-571」のハーベイ・カイテル、「ノッティング・ヒルの恋人」のリス・エヴァンス、「スティグマータ」のパトリシア・アークエット、「カラー・オブ・ハート」のリース・ウィザースプーン、ほかにも人脈の広いアダムによって、オジー・オズボーンやタランティーなど大挙登場。今回のアダムの相棒の喋るブルドックは「TWO DOGS」のCMに登場している。監督は「飛べないアヒル マイティ・ダック」シリーズの脚本家スティーブン・ブリル。

地獄の魔王パパサタンは、ボンクラの三人息子のひとりに魔王の座を譲ろうと思ったが、いきなり引退を延期した。納得がいかない長男と次男はキレテ人間界に飛び出していった。すると地獄の門は閉ざされてしまう。悪の魂が受け入れられなくなり、魔王の体は次第に消え始めた。父親が消え去る前に兄達を連れ戻すのに三男のニッキーが選ばれた。下界に下りたニッキーは人語を喋るブルドックのビーフィに人間の暮らしを教えてもらい、兄達を探しているうちに親切にしてくれた女性と出会い恋に落ちた。ニッキーが追いかけてきたことを知った兄達は逆に攻撃してきた。

何でこんな事に?と言うくらいセットや視覚効果にお金を使い、コメディーとしては「マスク」以来久々にVFX技術が頻繁に使われている。サタン映画ということでアダム作品にしては珍しくブラックジョーク満載。コメディーというとどうしても言葉の問題が生じて笑いが伝わりにくいが、ブルドックが喋るセリフの字幕を関西弁にしてあり努力はみられる。この作品が当たらなかったら、エディ・マーフィーのようにアダムも次からはビデオ直行かも。

(気まぐれ飛行船)


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2001年5月21日 by p-movie.com