この胸のときめき

モルダー映画界へ転進 ★★★☆☆
[00/米] 1h56 9月30日より日比谷シャンテ・シネにてロードショー

監督・原案・脚本:ボニー・ハント
出演:デビッド・ドゥカブニー ミニー・ドライバー ジェームズ・ベルーシ
配給・宣伝:UIP

X- ファイルのモルダーでお馴染みのデビッド・ドゥカブにーがラブロマンスに挑戦。監督を務めるのは「グリーン・マイル」でトム・ハンクスの奥さんを演じていたボニー・ハントでドゥカブニーは「ベートーベン」で共演したのがきっかけでオファーされた。共演は「理想の結婚」のミニー・ドライバー。ハントはミニーの親友役で出演もしている。原題は冒頭でディーン・マーチンが歌うタイトル曲の「RETURN TO ME」。

動物学者の妻を交通事故で亡くした建築家のボブ(ドゥカブニー)は、妻の遺志を継いで動物園の新しいゴリラ館建設に全精力を注いでいたが、私生活は殺伐たるもの。そんなボブを見かねて、妻の友人が食事に誘い出し女性を連れてくるが全くボブはその気なし。しかし何故か店のウエイトレスのグレース(ドライバー) に何か不思議な親しさを感じた。そしてボブは店に忘れ物をしたのをきっかけにグレースと付き合い始める。しかしグレースは胸に大きな傷があり、ボブをなかなか受け入れることが出来ない。グレースは重い心臓病で助かる道は臓器移植しかなく、その心臓の提供者がボブの妻だったのだ。そのことを知ってしまったグレースはボブに真実を告げ、一人でイタリアに旅立ってしまう。

なんともオシャレなタイトルのラブコメだが、この作品は主人公を支えるわきのキャラクターがすごくいい味を出している。ドライバーの友人役ボニー・ハントとジェームズ・ベルーシ夫婦やイタリアでドライバーに優しく声をかけてくるウエイター。なかでもドライバーの祖父役と友人のおじいちゃん4人組が、二人の恋の後押しをしようとするのがなんとも微笑ましい。秋に公開のラブストーリーの中ではいちばんのお勧めです。


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2000年10月2日 by p-movie.com