60 秒のエクスタシー ★★★★☆
[00/米] 1h58 9月9日より日劇プラザほか東宝洋画系にて公開
製作:ジェリー・ブラッカイマー
監督:ドミニク・セナ
出演:ニコラス・ケイジ アンジェリーナ・ジョリー ジョバンニ・リビージ
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
宣伝:メイジャー
「アルマゲドン」や「ザ・ロック」などで知られるジェリー・ブラッカイマーが新たに挑んだのは1974年に製作された「バニシング in 60」にインスパイアされたカー・アクション・エンターテイメント。だがストーリー設定や登場人物は大きく異なる。監督は「カリフォルニア」のドミニク・セナ。セナは「バニシングin 60」で監督ほか7役を務めたH.B.ハリッキーの作品で働いていたこともある。出演はブラッカイマー作品は「ザ・ロック」「コン・エアー」に続いて3作目になるニコラス・ケイジ、弟役に「サム・ガール」のジョバンニ・リビージ、仲間に「17歳のカルテ」のアンジェリーナ・ジョリー、「フェノミナン」のロバート・デュバル、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のヴィニー・ジョーンズ、「身代金」に続き今回も刑事役のデルロイ・リンドー。
ストーリーはメチャ簡単。痕跡を一切残さず超レアな高級車を芸術的な手口でたった60秒で盗むエキスパートのメンフィス(ニコラス)。でも現在は足を洗い田舎町でひっそりと暮らしていた。弟のキップ(ジョバンニ)は兄を慕うあまり車窃盗団を結成し兄と同じ道を選んでいたが、窃盗組織に依頼された仕事の途中で警察に追跡され逃げ失せたがアジトに隠してあった盗難車を押収されてしまった。窃盗組織はしくじったキップに変わりメンフィスに仕事を押しつける。その仕事とは3日間で指定された50台の高級車を盗むとミッション:インポッシブル。メンフィスは早速昔の仲間を捜し出しチームを結成。チームには元恋人のスウェイ(ジョリー)も加わった。下見に1日、仕込みに1日、最後の1日で50台盗む。しかし伝説のプロフェッショナル集団が動き始めたのは警察の耳にも伝わっていた。
弟の命を守るために車を盗むという分かりやすい兄弟愛を新たに加えて、登場人物は泥棒チームも刑事チームも車が大好きな面々。何かというと車の話ばかりで盗む車には女性の名前を付けたり、刑事は名車のエンジンをふかして感覚に酔いしれる。ニコラス・ケイジもスタントマンを一切使わずに自分のドライブテクニックを披露している。映画館を1歩出ると何も残らずに、すぐに忘れてしまう作品だが秋は何かと印象深い作品が多いので、何も考えずスッキリとしたい人にはお勧め。ちなみにこの映画を見ても車窃盗技術は覚えられません。